ベテランも満足のアップダウンコース
本大会のコースは、作並温泉から秋保温泉までを繋ぐ約90km。「100kmじゃないの?」なんて声も聞こえてきそうですが、十分に楽しめるコースですのでご安心ください。
スタートは5:00。岩松旅館前から走り出します。誰もが初めて走るコースですから、きっと皆さんワクワクしながら走り始めたのではないでしょうか。最初の給水所「ニッカ宮城峡蒸溜所」を過ぎると、少しずつアップダウンが増えていきます。
スタート時には18度ほどだった気温はいつしか上昇。晴れて直射日光も当たり、汗が溢れ出てきます。私はスイーパーなので最後尾を常に走っていましたが、暑さにやられた...というランナーも。しかしエイドは数が多く、長くても8kmほど走れば次の給水が取れます。自然とこまめな水分補給を行えるので、天候に対し体制がプラスに働いたようです。
コース上に急なアップダウンは2箇所。1箇所目はスタートしてすぐに訪れます。直前に台風が通過していたため、足元には水たまりもたくさん。序盤からのキツい登り坂、頑張り過ぎると後半に疲労が出てしまうかもしれません。ただ、周囲を緑に囲まれたコースは心地よく感じられました。
さらに、2箇所目も前半にあります。ちょうど半分の約45km、青根温泉までの登り坂。しかも1箇所目より長くて急。ランナーも、思わず歩いてしまうほどです。ただし、標高が上がると気温がやや低くなるため、コンディションとしては走りやすかったのではないでしょうか。
登れば当然ながら下ります。しかし既に45kmを走ったタイミング、下り坂で生じる足への負担は相当なものでしょう。先ほどの青根温泉、そして下り切った場所にある遠刈田温泉(約51km)では、リタイアするランナーもいました。
後半は細かなアップダウンこそあるものの、ほぼフラットに近いコースとなります。周囲の山々や青空を見渡しながら、とても心地よく走れる環境です。しかし前半の疲労が響き、苦戦を強いられた方は多かった様子。前半のアップダウンでいかに足を残し、後半に繋げていけるか。距離こそ90kmながら、ベテランでも満足できるコースだったのではないでしょうか。
途中入浴もOK!コース上には2つの温泉が
コース上には2つの温泉があり、ランナーの中には途中で入浴する方もいたようです。リタイアする際も「温泉まで行って、入浴してからゴールに向かう」という方がほとんど。コース途中で走れなくなったランナーは、スタッフが車で最寄りの温泉まで連れていく...という光景もありました(入浴後にリスタートする方も)。ここで、その2つの温泉をご紹介しておきます。
1)青根温泉「じゃっぽの湯」
約45km地点、コース最高点に位置する温泉です。標高が高いので少し涼しく、目の前にはエイドが設けられています。足湯があり、私も少しだけ入らせてもらいました。
2)遠刈田温泉「神の湯」
約51km地点。温泉施設前がエイド兼チェックポイントになっています。施設の目の前には足湯も。周囲には土産物屋なども点在しています。