付ける? 付けない? マタニティマーク
自分から買わずとも、区役所や買った雑誌などで手元に訪れるマタニティマーク。
多分、本来の“お互いさま”な社会なら、あら妊婦さんなのね、と認識するだけで、大きな問題にはならないと思うんですが、(妊婦側からの情報だと)やれ電車で絡まれただの、ネガティブな情報を多く目にします。
実際、私は一度もマタニティマークを身につけませんでした。
理由は「淡いピンクに母娘が抱き合うデザインを持ち物にぶら下げるのはツライ」という、母子手帳カバーネタ(#8話参照)同様の理由と(笑)、
幸い、お腹が出ていない時期から臨月まで、座らないといられないくらいの具合の悪さ、という症状がほとんどなかったので、ありがたいことに必要性を感じなかった、というのもありますが、
何より、余計な事件に合いたくなかったというのが一番の理由です。
また、妊娠後期はお腹が巨大だったので、マークを身に付けなくても妊婦と気付く人は多く、初めて電車で「寝たふり」に遭遇。あれって、本当に、ドミノ倒しみたいに寝たふりの連鎖が起こるんですね(笑)。
あまりしんどくなかったから「寝ないでもいいわよー」と生ぬるい視線を投げる余裕もありましたが、本気で立っているのが辛いような妊婦さん(とかお年寄り、病人、怪我人etc)からしたら、結構ダメージ食らうのでは……、とも思います。
ちなみに、産休に入るまでの間、通勤中に席を譲っていただけたのは3回(約7ヶ月程度で、多いのか、少ないのか…)。
ベビーがいそうな同年代のサラリーマンと、同じく同年代のガテン系男性、そして上品な雰囲気の、おしゃれなおばさまでした。
人の純粋な好意を受けることもまた、妊婦でなければ珍しいので、すごく新鮮で、その方たちのとてもポジティブな雰囲気が妙に印象に残っています。
私もあんな雰囲気の人間になりたい。巡り巡って、別の方へ恩返しですね。
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