激安牛ステーキが絶品お肉に変身! もう高い肉を買う必要ナシ?
◎牛肉
一番差が出たのはこちら。素アリのほうが圧倒的に柔らかくてジューシー。これさえあれば安いステーキ肉でも数段美味しく食べられるのでは? これは超オススメです。正直もう高いステーキ肉を買う気がしません!
〇レバー肉
レバー肉は強火で調理するとぱさぱさになりますが、今回は160度という弱火だった影響か、正直素ナシでもそれなりにみずみずしさをキープ。 焼いた直後は牛肉ほどの差は感じませんでした。しかし数分後冷ましてから食べると、粉ナシのほうがやや硬い印象に。
〇豚肉
豚肉じたいある程度柔らかいため、正直こちらも牛肉ほどの差は感じませんでした。ただレバー肉同様、やはり弱火で焼いた効果でみずみずしさがキープされたのかもしれません。数分後冷ましてから食べてみましたが、気持ち粉ナシのほうが硬いような気はしました。ちなみにレバー肉はカット後に牛乳でしばらく漬け込み臭みをとっています。
ただこれはどの肉にも言えることですが、強火にせず弱火でじっくり焼くと、ある程度素に頼らずとも水分がキープでき、ぱさぱさにはならないようです。とはいえステーキなどは、弱火にするとキレイな焦げ目がつきにくいのが難点。
しかし「お肉やわらかの素」でコーティングすれば、弱火でもしっかり焦げ目がつくという効果もあります! そういう意味でも、使う意味はあると思います。
開発から商品発売までかかった時間はなんと5年!
実験を終えた筆者が、次に向かったのは製造元の味の素本社。実際に商品を開発した担当者の方にお話しを伺い、より美味しくお肉が食べられる商品の使い方を調査することに。
「この商品の開発から販売までにかかったのは5年。これは私が入社して以来最長記録です。間違いなく当社の商品でも食品ではトップクラスに時間がかかった商品ですね」
こう語るのは今回対応してくれた、食品事業本部で商品開発にかかわった小川聡さん。
ちなみにこちらの商品でお肉が柔らかくなる大きな秘密は、水分保持のためのでんぷん質と、たんぱく質を分解する酵素のチカラ。もちろん柔らかくするための開発に時間がかかったのは言うまでもないそうですが、意外に苦戦したのが「振りかけて肉が軟らかくなる粉は、化学的な感じで印象がよくない」という消費者のイメージだったそう。
「ただその秘密が〝酵素〟という説明を打ち出したところ、消費者の反応が非常に良かったのです。酵素はパイナップルやキウイなどに入っている成分ですが、最近だとスムージーで酵素を摂取する人も増えています。5年の間に世間はちょっとした〝酵素ブーム〟になっていたんですね。時間をかけた甲斐がありました(笑)」