舞台「遙かなる時空の中で3 再縁」トークイベント

吉川&中村による、初演のお気に入りシーン

「もう一度見たいシーンやセリフ」を紹介するコーナーでは、吉川と中村が印象に残ったシーンをセレクトした。

吉川と中村ふたりが揃って選んだのはオープニング。中村演じる知盛のセリフを皮切りにキャラクターたちが代わる代わるステージに現れ、迫力ある殺陣を繰り広げる場面だ。

中村は2008年の舞台「遙か」シリーズ一作目に、“八葉”である森村天真役として出演。その経験を踏まえ、「10年経って、(望美たちと対峙する)ボスである知盛として一発目のセリフを発したとき、いろんな感情がわいてきた」と、当時感じていた思いを語った。

オープニングからの激しい殺陣に、吉川が「はじめての殺陣で不安がありましたが、皆さんの力を借りながら何とかかたちにできた」とコメントすると、中村が「稽古場でいつも剣を振っていたもんね」と、吉川の稽古場での姿を明かす場面も。

吉川は、望美が時空を超えてキャラクターたちと出会いをやり直す、物語中盤のやりとりもチョイス。ここは本番に入って気づきを得たシーンだったようで、ふたりは「こんなに客席から笑いが起こる場面だとは思っていなかった」と、舞台ならではの発見を口にした。

さらに中村は、「本当に血が滾っていました」と九郎と知盛の息をのむ激しい立ち回りの場面も挙げた。わざと衣裳に当てるなどふたりならではの見せ方をしていたようで、「(早乙女)友貴くんとの立ち回りがすごく楽しくて、毎回ワクワクしながらやっていました」と振り返った。

舞台「遙かなる時空の中で3 再縁」トークイベント