「ママが働く」という選択は、子どもの負担になるの?
光畑:「自分が仕事をするために子どもを保育園に預けて、要らないストレスを与えているのではないか」と思い悩むママも多いようですが、保育園で子どもが感じるストレスは社会生活を営むうえで必要なものであって“犠牲”などではありません。
ママが復職に、罪悪感を覚える必要はまったくないのです。
具体的な例をあげましょう。
私が代表を務める授乳服メーカー「モーハウス」は、スタッフの約9割が現役ママです。
そして「子連れ出勤」を認めています。認めている、というか、スタッフのおよそ4割がショップやオフィスで子どもと一緒に働いているんですけど(笑)。
そして、このワークスタイルが成り立つ大きな理由のひとつに、
「子どもにとって仕事というのは、ママを奪うものではない」
ということが挙げられると思います。
「母親の目が仕事のほうを向いていては、子どもがかわいそう」なんて非難されることがありますが、親が働いている環境の中で育ってきた子ども自身にとっては、そういう感覚じゃないんですよ。
私自身、商店街で育ったということもあり、幼い頃から両親が働いているのが当たり前でした。言うなれば「大人と子どもが同じ方向を向いて、一緒に歩いている」という感じで、ママを取られたとか寂しいとか、そういうことではまったくない。
大人は働くもの、子どもはその姿に誇りを持つもの。少なくとも私自身は物心ついた頃から、働く両親を誇りに思っていましたし、モーハウスのオフィス内でママの働く姿を真似して遊んでいる子どもたちを見ても「働くママってカッコいい!」と感じているのが伝わってきます。
その一方で、忘れてはならない大切なことがあります。
それは子どもの心や成長に、スキンシップが必要だということ。これはママが働いていようがいなかろうが、絶対に欠かせない。そしてママと子どもの触れ合いにおいて、大きな力を発揮できる方法がある。さて、それは何でしょう?
――え、何でしょうか?