こちらも絶品!“映える”「マカロンバーガー」
藤本さんは浅草の近くで「肉バル居酒屋 和馬'sキッチン」を営んでいる。
その店では半頭買いした米沢牛の焼肉やすき焼きを出したり、同じく半頭買いした淡路牛のステーキやハンバーグを使った高級弁当を提供してきた。
「リピーターが多いハンバーグを米沢牛でも作り、ハンバーガーにして食べてもらいたいと思い、K'sキッチンをオープンしました」
肉バルの厨房で肉をミンチに引き、パティを作っている。パティは1枚120グラム。水っぽくなるため、タマネギは使わない。熱伝導を良くするためにマヨネーズと、肉汁を閉じ込めるためにパン粉を、全体の1割混ぜている。
ちなみに、米沢牛バーガーには見慣れないシールが箱に貼ってあった。米沢牛銘柄推進協議会が制作した、米沢牛を使っている証拠のシールだ。
パン好きとしては、どこのバンズを使っているのか気になり、訊いてみた。
「地元『清水製パン所』の協力を仰ぎ、うち用にバンズを開発してもらいました」
都内のハンバーガー専門店の大半が、某バンズメーカーに特注している。けれど、K'sキッチンでは、美味しいと評判の地元のパン屋に焼いてもらうことにしたというのだ。
清水製パン所(昭和26年創業)は、幼稚園や保育園、学校給食用にパンを焼いていたり、レストランにバゲットを卸している、実力派の下町のパン屋なのだ。
「もうひとつ特別なバンズを『清水製パン所』に作ってもらっています。カラフルな『マカロンバーガー』(4個セットで1000円)です。
あるエステサロンから顧客に配布するクーポンに掲載したいので、インスタ映えするハンバーガーを考えてほしいと頼まれ、『清水製パン所』にマカロンバーガーのバンズも焼いてもらうことにしました」
試作を繰り返し、やっと納得の行くマカロンバーガー用のバンズが完成。黄色はカボチャ、赤は赤ビーツ、黒は竹炭、緑はヨモギを配合している。パティは厳選牛K'sバーガー同様、国産和牛を使っている。
1枚のパティは25グラム。カラフルで可愛らしい形なので、女性がオーダーするという。
小さいので、オヤツ感覚で注文するのだろうと侮っていたが、4個も食べるとけっこう腹がふくれる。
サイドオーダーとしてフライドポテトやソフトドリンク、ビール、デザートなどの用意もある。料理はすべてイートインもテイクアウトも可能。
さあ、うまい肉党の諸君! たまにはブランド牛バーガーに喰らいつこうではないか。米沢牛と淡路牛の味の違いがわかれば、舌に自信が持てるというものだ。
店頭でお得な割引クーポン(マカロンバーガーを除く)を配っている。ポテト無料券やソフトドリンク1杯無料券、全品50円引きになるクーポン券だ。
もし入手できなかったら、店のスタッフに頼むべし。クーポンの併用は不可だが、ちょっとは財布に嬉しいではないか。
【K's キッチン】
住所/東京都台東区浅草2-7-22
電話/03-4500-1888
営業時間/ 10時~18時半
定休日/第2・4木曜
ハンバーガーのソースは、BBQソース、チェダーチーズ、照り焼き、チリソース、アボカドの5種類を用意している