同展は、近代以降の大津絵コレクター35名の旧蔵品を厳選して紹介するもの。
第Ⅰ章「受容のはじまり〜秘蔵された大津絵」では、文人画家の富岡鉄斎をはじめ、洋画の先駆者として知られる浅井忠など、大津絵の面白さにいち早く気づいたコレクターの旧蔵品が紹介される。
第Ⅱ章「大津絵ブーム到来〜芸術家のコレクション〜」では、古美術品などの収集家としても有名な山村耕花や、洋画家の梅原龍三郎など、大正期のコレクターが旧蔵した名品が並ぶ。
第Ⅲ章「民画としての確立〜柳宗悦が提唱した民藝と大津絵〜」では、民藝運動の創始者である柳宗悦が収集した希少な逸品を紹介。
柳は大津絵の収集にとどまらず、過去の大津絵文献を精査して『初期大津絵』を刊行。大津絵を、民藝を代表する絵「民画」として位置付けた。
第Ⅳ章「昭和戦後期の展開〜知られざる大津絵コレクター〜」では、戦中戦後に散逸した大津絵を収集した洋画家の小絲源太郎らのコレクションを中心に見ていく。
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