特別招待作品『愛のまなざしを』

例年以上に豪華な作品が勢揃い!開催期間の関係で泣く泣く落とした作品も…

今年はコロナ渦のため一部のQ&Aはリモートで開催されるが、ホームグラウンドの有楽町朝日ホールをはじめ会場での上映が行われ、例年以上に豪華な作品が揃った。

「今年上映される作品はどれもコロナの騒ぎが起こる前に撮影されたものが多いと思うんです。とは言え、今年は大丈夫なんだろうかと思ったことも正直に言うとあったんですけど、ヴェネチア映画祭にコンペ作品で上映したいと思える映画が次から次へと出てきたんで安心したというか(笑)。だから全然困ることもなく、逆に開催期間の関係で泣く泣く落とした作品もありました」

その中で今年は万田邦敏監督の新作『愛のまなざしを』がオープニング作品に選ばれた。

「いろんな選択肢はあったと思うんですけど、一番クローズアップしたいと思ったのが『愛のまなざしを』でした。オープング作品として上映することで注目は集まると思いますし、オープニングとして上映するに値する本当に素晴らしい作品でした。万田さんの作家性が全面に出ている映画で、ブレないで撮り続けている監督なのでオープニングに是非!とお願いしました」

さらに特別招待作品にはこれまでフィルメックスでも繰り返し紹介されてきたアモス・ギタイ、リティ・パン、ツァイ・ミンリャン、ジャ・ジャンクー、ホン・サンスら世界の映画祭で名を馳せる作家たちの作品が並んだ。