4.子どもがぐずって泣き止まなくなる

久保木「子どもが金切り声を出したり、ぐずったりするのは『私の気持ちをわかって!私を見て!』と子どもからのサインです。そういうときは子どもに『どうしたの?』と優しくたずねるといいでしょう。

お気に入りのおもちゃを持っていたかった、自分で靴を履きたかった、など何かしら理由があるはずです。そして子どもの気持ちに『自分でおもちゃを持っていたかったのね』『自分で靴を履きたかったのね』と共感しましょう。

これは子どもに限らずですが、自分の言い分をわかってもらえると、気持ちもすっきりするものです。気持ちがすっきりすればグズりもやむことがあります。

まずは子どもの気持ちをすっきりさせてから『ここは公園ではないから、大きな声は出さないよ』とたしなめるといいでしょう。

そして、外出先のみならず普段から子どもに『どうしたの?』と聞くことが大切です。『パパとママは、いつでも私の気持ちをくみとってくれる』こんな信頼関係が子どもと築けたら育児はスムーズにいきます」

5.電車やバスなどでの移動が不便

久保木「好奇心旺盛な子どもにとって、交通公共機関はまさにパラダイス。あちこち触りたくてたまらなくなるのも無理はありません。

私自身、電車やバスでの移動は緊張しました。特に狭いバスはハードルが高かったですね。子どもがバスの降車ボタンを押したがるので大変でした。

まずは親2人で乗り、手分けをしていました。そこから、親1人でも乗れるように慣らして行きました。子どもも大きくなると親の言うことも理解するので、大人しく座っていてくれます。

親も子も成長するので、回数を重ねるうちに不便が不便でなくなるはずです」

6.子どもを抱っこし続けなければならない

久保木「抱っこ紐があるときはまだしも、大きくなってからは大変ですよね。『あそこの電柱(郵便ポスト、スーパー)に行ったら抱っこするよ。だからそこまでは歩いてね。』などと、子どもにもわかるルールを定めて、伝えていくといいでしょう。

そして子どもには、『パパとママもずっと抱っこしていたいけれど、もう肩が痛くてできないんだよ』と親の限界を伝えることも大切です。また、抱っこが好きな子は、親が座っているときにいっぱい抱っこすることで気持ちを満たすといいでしょう」

子どもとの外出は、ママやパパにとって色んな大変さがあるものの、子どもにとっては大冒険! もちろん子どもも親も学びの場でもあります。

そんな外出先でのお悩みは、ママとパパが協力し合って賢く対処しながら、回数を重ねて上達していくことがポイントといえそうです。お出かけや旅が親子で心から楽しめるようになるよう、頑張っていきましょう!

【取材協力】久保木 惠子(くぼき けいこ)さん

コーチングオフィスLa Luce代表。自身も乳幼児の母親であり子育て真最中。ライフスタイルが大きく変わる妊娠出産・育児期の女性の心のケアを専門に、相談者に寄り添うカウンセリングや執筆活動を行っている。育児中のイライラや孤独感、母親としての責任感や罪悪感に苦しむ方々の気持ちを少しでも楽にすることが目標。