展示風景より
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  • 《腹ばいになる山犬の姿をしたアヌビス神像》前1550~前1070年頃
  • (手前) 《ナイルの神の像》前1976~前1794年頃 / (後ろの2体)《セクメト女神座像》前1388~前1351年頃
  • 《ハトシェプスト女王のスフィンクス像(胸像)》前1479~前1458年頃
  • 《二重冠をかぶったハヤブサで表されたホルス神の小像》前664〜前332年頃
  • 《エジプト人と「アジア人」を描いたセティ1世のブロック》前1290〜1279年

世界有数のエジプト・コレクションを持つ、ドイツの国立ベルリン・エジプト博物館。

この博物館から名品が来日する『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話』が江戸東京博物館で11月21日(土)に開幕した。2021年4月4日(土)まで開催されている。

ドイツ・ベルリン市内にある国立ベルリン・エジプト博物館には4万点以上の考古品と6万点におよぶ古代文書が収蔵されている。

本展ではこの膨大なエジプト・コレクションのなかから、神々の世界、神話の世界をテーマにした約130点が展示される。

古代エジプトにおいて世界の始まりは原初の海・ヌンであったとされている。

このヌンから創造神のアトゥム神が誕生し、さらにアトゥム神から8柱の神々が生まれ、天地創造に重要な役割を果たした。展覧会のプロローグと第一章「天地創造と神々の世界」はこの神々の世界に焦点を当てていく。

《腹ばいになる山犬の姿をしたアヌビス神像》前1550~前1070年頃

古代エジプトでは、人間の力を超越したものは神であると信じられてきた。

そのため、エジプトの神々には、太陽や月、星などのほか、はやぶさやカバ、犬や猫など、愛らしい姿や形をしていることもある。その造形のかわいらしさ、凛々しさが見ていて楽しい。

(手前) 《ナイルの神の像》前1976~前1794年頃 / (後ろの2体)《セクメト女神座像》前1388~前1351年頃

ナイルの神、ハピ神の後ろにいるのはライオンの頭を持つセクメト女神。玉座の両側面にはヒエログリフで碑文が刻まれている。

また、本展は、一部の映像作品以外はすべて撮影OK。そのため、3章立ての展示空間は各章ごとにエジプト世界に浸れる装飾が施されえいる。こちらもあわせて楽しんでみよう。