やっぱり「演劇ユニット・地球ゴージャス」っていう名前があるから、自分が出ていない作品であっても、「地球ゴージャスの作品に出た人たちは、皆、ファミリーって思っていいんだ」って、思っている自分もいます。

--ライブの後は「長い余韻にひたっていた」と、冒頭でも話していましたが、当日は、高揚した気持ちを鎮めるのもひと苦労だったのではないですか?

そうですね、幸せの空間しかなかったから。

ここ最近が幸せじゃなかったとか、そういうわけでは全然ないけれど、私が「ミラチャイ☆」をはじめ、いろんな場所で「愛」とか「愛情」とか、そういう言葉を発するようになったのは、地球ゴージャスのおふたりに出会ってからだったので。

おふたりに出会うまでの自分は、「愛」や「愛情」をそこまで意識してなかったというか。

自然と感じてはいたけど、自然すぎて、あることが当たり前のように思っていたところがあって、言葉にするほど「愛情」を意識していなかった。

でも、この「愛情の1つひとつ」って、簡単に生まれるものじゃないし、与えることも簡単じゃない。「愛」をもらえる側も、しっかりしているからもらえて、感じることができる。

そういうことを知ることができたのは、やっぱり、ゴージャスのおふたりに出会えたのがきっかけだったから。その瞬間をまた、今回のライブで改めて見ることができた気がしているんです。

周りで動いているスタッフさんたちからも、「愛」をたくさんいただけたので、それが私にはすごく刺激になりました。

五朗さんと寺さんは、周りのスタッフさんたちに、もちろん厳しいことも、しっかりお話されていると思うんです。

でも、おふたりが苦しかった下積み時代を、スタッフさんたちは見ていたりするから。それを皆がわかったうえで、五朗さんと寺さんの意見をしっかり受け止めて、スタッフやバンドメンバーの方が動いているのを見ることができた気がします。

「ガラコンのときも、こういうことを感じていたな」って、すごく思い出したというか。

舞台の時も、もちろん感じるんだけど、ライブでは、舞台のスタッフさんとはまた違うスタッフさんが動いていたりするんです。それを久しぶりに見て、「あぁ、そうだったなぁ」っていう気持ちになって。

地球ゴージャスのおふたりが、たくさんの方に愛情をいっぱい捧げているから、その愛情に答えようと、また、「愛情返し」を皆がしている空間があって、本当に素敵だなぁって。。

--そんな場所があるなんて「佐江ちゃん、いいなぁ」と、素直に思います。

「いいでしょう〜」って思っちゃう。羨ましいでしょう??って(笑)

--はい、とっても!(笑)。愛を感じるアンテナを持っている佐江ちゃんだからこそ、出会えた場所ですね。

そうだと自分でも思いたい。本当に私も家族がすごく好きで、家族からの愛情は本当に昔から感じていたので、言葉にしなくても、どこかで愛情というものを知っていたから、おふたりの愛情に気づくことができたんだと思います。

もちろん家族だけじゃなくて、周りからの愛情も、意識はしていなくても、どこか知っていたから、「愛情をまたもらえている」って感覚が、しっかり持てるんだろうと思います。

なので、育ってきた環境や、家族には、改めて感謝したいと思っています。

--今のようなコロナ禍でこそ、そういう愛情が拡がっていくといいですね。

ねぇ。本当ですよね。こういう時だからこそ、っていうのもすごく感じますね。

--そうですね。最後になりましたが、もう一度、ライブでの佐江ちゃん、本当に素敵でしたよ。

自分で映像を観ていないから、「どうなっていたのかな?」って思いますが、でも、家族や、仲のいい人たちも観ていてくれたので、皆の感想を聞いて「皆がよかったって言うなら、よかった」って、思っています。

--今回もたくさんのお話、ありがとうございました。次回もまた、よろしくお願いします!

はい! ありがとうございました。

次回の更新は 2021/2/5(金)予定です。

撮影:山田大輔 スタイリング: 藤井エヴィ ヘア&メイク:大場聡美

1990年8月13日生まれ。東京都出身。O型。AKB48のメンバーとして活躍。2016年4月1日に旧チームK特別記念公演でグループを卒業。『王家の紋章』、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』、『TOKYO TRIBE』、ユーミン×帝劇vol.3『朝陽の中で微笑んで』、地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.15『ZEROTOPIA』、『ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2』などに出演。連載から生まれた書籍「これさえあれば。」が発売中。Official

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