ちゃんとメンバーに顔向けできるだけのことをやってきた

岩田剛典

気づけば、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEもデビュー10周年を迎えた。自らのホームに対する愛着は、ひと言では語りきれないほど深い。

「10周年を迎えられてうれしいですけど、うれしいだけじゃないですね。積み重ねてきたな、と噛みしめる感じがいちばん近いかもしれない。バラバラのところから集まった7人が大きな仲違いもなく10年もやれたことがある意味奇跡。10年という年月への感謝はあります」

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEについて語るときの岩田は、映画について語る岩田とはまたちょっと顔つきが違う。どこか柔らかくて、いとしさが自然と表情ににじみ出ている。

「僕らにとって、グループは人生。たとえこの先解散しても脱退しても引退しても、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEと絶対に一生言われ続けるので。こうやってグループ活動ができている時間をより大切にしたいし、ここからどんなエンターテインメントを届けていきたいか、またメンバーと相談してつくっていきたいなと思った10周年でした」

岩田剛典

そもそも岩田が俳優活動に取り組みはじめたのも、才能豊かなメンバーの中で自分だけが何もないというコンプレックスが出発点。何をすれば、グループの活動に貢献できるか。その答えが、芝居だった。

10周年を経て、自らの俳優活動がグループにどれだけ還元できたか。自身の歩みに通知表をつけてもらうと、岩田は少し誇らしげに胸を張った。

「僕個人のスキル云々、キャリア云々という意味ではなく、グループに貢献できたかというところで言えば、じゅうぶん及第点じゃないですか。僕のやってきた道のりは、絶対他のメンバーにはできなかったと思うので、やれるだけのことはやったと振り返れるし、ちゃんと顔向けできるかなと」

では、俳優・岩田剛典個人としての通知表は? そう質問を重ねると、「うーん」としばらく考えたあと、こう付け加えた。

「40点ぐらいかな。まだまだです」

大学の考査で言えば「不可」。その辛口の採点が、岩田剛典の向上心の表れだ。いつか合格点を自分に出せるように、これからも気づきと学びを重ねていく。

岩田剛典

名も無き世界のエンドロール
1月29日(金)公開

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