注目のシステム「マイコンシェル」は、SLGの敷居を下げる革新的なシステム!
――特に注目してほしい点をそれぞれ教えてください。
襟川:日々の行動をおまかせできる「マイコンシェル」システムですね。
シミュレーションゲームなのに、プレイヤーがシミュレートしないという革新的なシステムなんです。正直最初は、ありなのかな…と思っていたんですが、入れてみたらありでした(笑)。
お手軽でシンプルなんだけど、ちゃんと奥深い。私はそこが今回のゲームの中で一番いいところだと思っています。
もう一点あげると、男性キャラクターたちのキラキラ加減が、ファンタジーのキラキラさというより、もう少し近い存在のきらめきであるということです。
旧作は雲の上の存在のような、ギリシャ神話の神さまみたいな男性たちが恋愛対象だったんですけど、今作は身近さを感じる部分が大いにあります。
会話中の選択肢で、相手に合わせて答えなくても、共感や関心を持ってもらえるというのも、そう感じる要素のひとつかもしれません。
伊藤:私はやっぱり、ゲームデザインに注目していただきたいです。
最近はコンシューマーゲーム(市販されている家庭用のゲーム機でプレイするコンピューターゲーム)をあまりされないお客様が増えていると思いますが、やはりコンシューマーでしか味わえない楽しさというものがあると思います。
アンジェリークは、架空の世界で生きているような気持ちになれるゲームです。その心地よさをぜひ経験していただきたいので、まずは体験版をやって頂けると嬉しいです。
A:私も伊藤と同じ箇所です。私は今までシミュレーションゲームをやったことがなかったんですが、アンジェリークをプレイしてみて、「この世界で生きてる」と強く感じました。
自分が行動したことによって、他のキャラクターが変化するので、本当にそこで生活している気持ちになれるんです。
たとえば、飛空都市画面上で、ロレンツォがレイナの部屋から一切移動しないことがあったんです。もちろんただのバグなんですが、思わず「誰もいないレイナの部屋で、ロレンツォはなにをしているんだろう」と考えてしまって。
この感覚がすごく衝撃的でした。キャラクターの行動の意味を、勝手にこちらが想像してしまう。あらゆるところに想像の余地があるのは、シミュレーションゲームならではだと思います。
B: 私は、ゲーム自体の作り込みを推します。私は、母が初代『アンジェリーク』のファンだったので、保育園の頃からアンジェリークを渡されて、ずっとひとりでプレイしていました。
そのとき、本当にやりこみ要素が楽しかったんです。だから、自分がシステム面を作る立場になったとき、お客様にもこの体験をして頂きたいと思いました。
同じことを同じ人に何度も聞いてくうちにどんどん深堀りされていったりするんです。やればやるほど、するめみたいに味が出てくる。
ゲーム内に出てくるテキストは、トータルで100万字以上ありますので、是非ユーザーの皆さんには守護聖との交流を楽しんで頂きたいです。
――今後、アンジェリークシリーズをどのように展開していきたいですか?
襟川:せっかく新しい宇宙と新しい仲間が増えたので、ゲームを発売したから終わりではなく、更に世界を広げていきたいです。旧作のキャラクターたちも動かしていくような新しいプロジェクトもやりたいですね。
アンジェリークはファンに支えられて長く続いているシリーズですので、ファンの皆さんに喜んでいただけるような、そんな展開を考えていきます。今後も応援して頂けると嬉しいです。
開発陣がとことんこだわり抜き、新しい価値観で作られた『アンジェリーク ルミナライズ』。まずは、体験版をプレイしてみて、没入感・自己承認感を楽しんでみてほしい。