4.大都市と芸術
都内でも屈指のビジネス街、繁華街である有楽町や銀座も東京ビエンナーレの会場の一つだ。
太湯雅晴の《The Monument for The Bright Future TOKYO / 2021》は、岡本太郎が1966年に制作した《若い時計台》の前に「明るい未来」の文字を設置したもの。
「明るい未来」は、福島県双葉郡にかつて掲げられていた原子力発電のための標語「明るい未来のエネルギー」に由来している。
岡本太郎の《若い時計台》と太湯雅晴《The Monument for The Bright Future TOKYO / 2021》
林昌二が設計した三愛ドリームセンタービル内には、株式会社スマイルズ代表としても知られる遠山正道の作品を展示。
《Sprint Hours》は、効率化を推進し、時刻を10進法で表すこととなった世界の時計。消えた2時間について思いを馳せる作品だ。窓の向こうには12進法で時を刻む和光ビルの時計も見える。
遠山正道《Sprint Hours》
このほかにも、日比谷OKUROJIやアーツ千代田3331をはじめ、東京都内の様々な場所が会場となっている。
1日では回りきれない規模なので、これから9月までの間にパスポートを片手に、少しずつ訪れてみてはいかがだろうか。
「東京ビエンナーレ 2020/2021」
2021年7月10日(土)~9月5日(日)、東京都心北東エリアの各所にて開催
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