子どもを褒めるとき

わが子が他の小さい子どもに、自分が使っていたおもちゃを貸してあげたとしましょう。

親として、心の中では「うちの子も随分と成長したなあ」と微笑ましく思ったとしても、他のママがいる手前「お利口だね。偉いね」となかなか口に出しては言えないものです。「親バカと思われたくない」という気持ちがブレーキをかけてしまうのでしょう。

よその子が同じことをしたら「まあ、○○君、優しいのね」と満面の笑みでできるのに、わが子にはできないものですよね。

そして、家に帰ってから「今日、小さい子におもちゃを貸してあげて偉かったね」と褒めます。

何も言わないよりはましですが、その場で褒められた方が子どもは嬉しいものです。

周りからどう思われるかの“他人軸”ではなく、“子ども軸”で、子どもが良い行動をした瞬間に「自分が使いたかったのに、お友達に貸してあげられて偉いね」と褒めましょう。

その時から時間が経過してしまい、もう気持ちが他に行っている状態で「あの時、どうのこうの」と親が言っても子どもはなかなか理解できません。

叱るときも褒めるときもその場所、その時がポイントですよ。