8㎝のヒール、きつかったですね。お稽古時に履いていたヒールが6㎝のものだったので「本番も6㎝じゃダメですか?」ってお願いしてみたのですが断られました。(笑)

たった2㎝と思うかもしれないけど、高さが2㎝上がるだけであのダンスは全然踊れなくなってしまうんです。

こっそり本番中に6㎝のヒールに履き替えちゃおうかと何度も思いましたが、、嘘をつかず最初から最後までちゃんと8㎝のヒールで舞台に立ちました。(笑)

--『ウエスト・サイド・ストーリー』は、近々、リメイク映画作品が日本で公開されるようですが、ミュージカルでアニータを演じた佐江ちゃんとしては、映画を観に行きますか?

行きますッ! 絶対に行く! すごく楽しみにしています。

「マンボ」と、「アメリカ」を踊っているシーンでは、息ができないかも。無呼吸で観ているかもしれません(笑)

--それでは最後になりましたが、いつかまた、「歌」や「演技」のパフォーマンスについても、佐江ちゃんの思いを聞かせてください。

演技は、最近すごく好きになってきました。これまでずっと、ずっと、自信がなかったけれど、最近、楽しい現場があったのをきっかけに、久しぶりに「演技やりたいモード」になっています。

「いろいろな現場を経験する」って、やっぱり大切だなって。カメラがまわっているときも、まわっていないときも、“現場が楽しい”と思えると、緊張がほぐれて、お芝居にも変な影響が出ないというか。

最近は、ゲスト出演をさせていただくことも多かったから、“お邪魔させていただいている”っていう気持ちからか、常に現場で緊張してしまって。緊張ばかりしていると、やっぱりお芝居に響いてしまう(汗)

でも、そういうことすらも忘れてしまうくらい、楽しい現場を経験して、お芝居に対して久々に「前のめり」な感じが、自分の中に出てきています。

もっとお芝居が上手になりたいし、より多くの現場を経験して、お芝居をして、“こういう芝居もあるんだ”って、発見していきたいと思っています。

--佐江ちゃんの頼もしいお言葉いただきました! それでは今回もたくさんのお話ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

はい、ありがとうございました!

次回の更新は、2021/12/10(金)予定です。

撮影:増田慶 スタイリング: 藤井エヴィ ヘア&メイク:池戸朝都

1990年8月13日生まれ。東京都出身。O型。AKB48のメンバーとして活躍。2016年4月1日に旧チームK特別記念公演でグループを卒業。『王家の紋章』、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』、『TOKYO TRIBE』、ユーミン×帝劇vol.3『朝陽の中で微笑んで』、地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.15『ZEROTOPIA』、『ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2』などに出演。連載から生まれた書籍「これさえあれば。」が発売中。Official

バックナンバー