ビニールハウスのシーンで印象的だったこと
松山ケンイチ、藤原竜也、神木隆之介 撮影/奥田耕平
藤原、松山、神木と個性の異なる一流の役者が、劇中においても三者三様の役柄で、スクリーンから圧倒する。ヒリヒリするような出来事がスピーディーに繰り広げられるが、3人にとって印象的だったことのひとつは、サイコキラー・小御坂睦雄役の「渡辺大知」なのだそう。
「廣木隆一監督は、1カットで回していく撮り方が多かったんです。ビニールハウスで大知くんを目撃したこの3人が疑いの目を向けるシーンで、格闘があった末に、大知くんが命を落とすところをけっこうな長回しで撮っていて。
もしも大知くんの呼吸や表情が少しでも動いてしまうと、もう1カット撮り直しということになるわけで、何回もそれを重ねていくと、大知くんも焦りが出てくる。かわいそうな話だけど、監督も『もう1回やらせてくれ』となることも」(藤原)
「実際、ハウスの中は暑くて、汗だくでした」(松山)
「そのあたり大知くん、息を止めていないといけないですから」(神木)
「きついよね。今となっては、思い出のシーンです」(藤原)
神木隆之介 撮影/奥田耕平
「純は威嚇のために銃を持っていました。(小御坂が)怖くなって逃げればいいと思っていたんですけどね。大知くんのアドリブなのかわからないのですが、変質的なネチネチした感じが本当にすごくて……」(松山)
「……アドリブでしょうね(笑)。本人はネチネチしていなかったので(笑)」(神木)
一同 笑
「もちろん、大知くん自身はすごい好青年でした(笑)」(松山)
神木隆之介 撮影/奥田耕平
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