家族で雪を見に行きたい

松山ケンイチ、藤原竜也、神木隆之介 撮影/奥田耕平

コロナ禍でエンターテインメントの現場にも影響が出たが、徐々にその状況にも明るい兆しが見えてきた。映画『ノイズ』は2022年1月28日の公開だが、新しい年にやりたいことはあるのだろうか。

「コロナ禍になって、みんなやりたいことができなくなりましたが、消去法をしていくと、物事の選択肢が見えてきた部分もあったはず。エンターテインメントの定義は広くて、何をしてもみなさんが楽しんでくれればいいと思っているので、今だから思いついたことや出来たことなども生まれて、さまざまなことがフラットになったんじゃないかなって。

年齢関係なく挑戦をしやすくなったから、今後もどんなふうに変化するのか、楽しみでもありますし、僕もエンターテインメントの中の何かのひとつになれればと思いますね」(神木)

神木隆之介 撮影/奥田耕平

どのような未来が広がっていくのか、期待が募る。いつどんなときも、しっかりとした自分軸を持っていれば、まわりがどう変化しても、ブレることはない。

「世の中の状況は関係なく、いろいろと目の前に、ポッとやりたいことが出てくるんです。そのときに俳優の仕事だけではなく、公私ともに気づいた物事、目の前に出てきたことを『どう面白くしていくか?』だけを考えようかなと思っているんですよ。

だから、この先何をやりたいかはあまり考えず、基本的には今やっていることを面白くしていく気持ちでいます」(松山)

松山ケンイチ 撮影/奥田耕平

肩の力を抜いて、自分の人生を歩くのは、なんとも清々しい。今作の公開は冬だが、プライベートにおいてやりたいことはあるのだろうか。

「僕は大人になって、仕事以外、プライベートで雪山やスキーに行った記憶がないんですよね。だから、まだ子どもが小さいということもあるので、家族で雪が積もっている山に行って、雪を見に行きたいですね」(藤原)

そう語る藤原は、実に穏やかな表情をしていた。そんな藤原、松山、神木をはじめとした実力派俳優が揃う今作。新年の幕開けに、極上のサスペンスエンターテインメントを味わわせてもらおう。

映画『ノイズ』は1月28日(金)より公開。

大阪生まれ。出版社勤務後、ライター&編集者として独立。エッセイ本『どうしても、結婚したかった。1000人の男性と出会った私の婚活ラプソディー』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)2024年4月1日発売。音楽、日本・韓国などのドラマやTV・映画といったエンタメから恋愛・婚活・育児など女性向けジャンルを手がける。公式サイト