テジクッパと酒

テジクッパの店で酒のつまみとして人気のスユク(茹で豚肉)

映画『弁護人』には、主人公が高校の同窓生を引き連れてテジクッパ屋になだれ込むシーンがある。そのとき頼んだのが酒とスユク(茹で豚肉)だった。豚肉をつまみに酒を飲み、豚肉のスープで〆るのもテジクッパ屋の楽しみ方のひとつなのである。

私は昼間からこれをやるのが好きだ。マッコリとテジクッパ(ごはんは別)を頼み、器の中の肉片をつまみながらマッコリを飲む。

マッコリが空いたらスープにごはんを投入して、わしゃわしゃとかき込む。これぞテジクッパの醍醐味だ。

釜山のマッコリとテジクッパ

2年以上、韓国に行っていない日本の人のために、新大久保や鶴橋のコリアンタウンではより本場に近い食べものを提供するようになったと聞く。この冬、ぜひテジクッパの情緒を感じてもらいたい。

フォトギャラリー韓国キムチ=キムジャンの作り方を写真でさらに見る
  • 旅行者向けのキムジャン体験プログラムは数多いが、白菜の収穫から体験できるものをおすすめしたい。その場で白菜を味見すると、さわやかな甘みが感じられ、キムチになったときの味への期待が高まる
  • 薬味の主な材料。手前から時計回りに、唐辛子粉、生姜のすりおろし、イワシの魚醤、アミの塩辛、ニンニクすりおろし
  • 塩漬けされた白菜。これを商品化したものがチョリムペチュ
  • 薬味を白菜にもみこむ作業。これが傍目に見るより重労働。私が子供の頃はまだゴム手袋が出回っておらず、母は素手で唐辛子粉にさわっていたため、キムジャンが終わると、いつも痛がっていた
  • シャキシャキ感が伝わってくる漬けたての白菜キムチ

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鄭銀淑:ソウル在住の紀行作家&取材コーディネーター。味と情が両立している食堂や酒場を求め、韓国全土を歩いている。日本からの旅行者の飲み歩きに同行する「ソウル大衆酒場めぐり」を主宰。著書に『美味しい韓国 ほろ酔い紀行』『釜山の人情食堂』『韓国酒場紀行』『マッコルリの旅』など。株式会社キーワード所属。