[第58回]宮澤佐江、連載終了に向け9年間を振り返る「いくつもの壁。ぶつかり、気づいた大切なこと」【2】（5/8） - 宮澤佐江「ミラチャイ☆」連載

2013年にスタートした「ミラチャイ」連載。今回は、佐江ちゃんが9年間の連載期間を通して“自分はここが成長したな”と、思うことを話してくれました。アイドル卒業後、まもなくして立ちはだかった壁を乗り越えながら、次第に気づいたとても大切なこととは?

大きく成長したと思うのは…

－－「こういうふうにすれば、自分は壁を乗り越えられる」というものが、わかってきたところはありますか? 経験が少ないと、壁にぶち当たったらなす術もなく、ぶち当たったままになると思うんです。

いや、今も内容によってはぶち当たって、ぶち当たったまま、勝手にヘコんで。自分で勝手にメンタルをボロボロにしていくことなんて、いまだにあることなんですよ。

でもひとつ言えるのは、以前と比べて、人に甘えられるようになったと思います。それは自分の中の、大きな成長のひとつかもしれません。

アイドル時代も含めて、卒業したばかりの頃は、弱っている自分の姿を誰かに見せるとか、それを話すことすらも、たぶんやってなかったと思うんです。

『王家の紋章』の作品をきっかけに、共演者の平方元基さんと、『これさえあれば』(書籍)の中で対談させていただきましたよね。あのときも話したと思うんですが、誰かに「できない」とか「悔しい」っていう“思いを伝える作業”を、次第にし始めるようになって。

そういう作業をしないとダメなんだって、たぶん気づいたのかなぁ。この数年で私は。。

－－追い詰められて自分がパンクしそうなときに、どこかで「ガス抜き」をしたり「助けをちゃんと求める」のは重要ですね。「今、こういう状態なんだ。助けて」と。

ちゃんと発信できるといいけど、できない人の方が多いんじゃないかなと思います。

－－人に甘えるというと、「甘え上手」な人と「甘え下手」な人がいますよね。

そうですね。自分は後者だと思うんです。わかんないんだよなぁ。「甘え方」っていうのがね。。

－－「甘え上手」になるにはどうしたらいいんでしょうね。