うーん、どうしたらいいんだろう。

私も研究中ですが、「口に出すことで、楽になる」ということはわかりました。たとえ、口に出したことが相手にわかってもらえなくても、人に言うだけで心はこんなに楽になるんだって。

口に出さないで誰にも言わないで、自分の頭や、胸の中だけに秘めて考えていると本当に息ができなくなって。それでパニックになっちゃうこととか、ずっとあったから。

大切なのは「書くより、誰かに言う」こと。解決しなくてもいいんです。口でしゃべることで、ストレスや悩みを半減できると思うから。あくまでも、私の場合はですが。口に出して話すって、すごく大切だと学びました。

--口に出したことによって、相手の反応が解決のヒントをくれたりすることもありますよね。

そうですね。ヒントをもらえたらラッキーだし、でも必ずしもヒントをもらえるって思わないで、“ただ言うだけ”と思ってしゃべればいいのかもしれない。それこそ見返りを求めないで。(第55回)

フォトギャラリー【本文未掲載分もあります】「ミラチャイ☆」連載 第55回

“こういう返事がほしいんだ”って、自分の中で決めつけてしゃべると、相手からその答えが返ってこなかったときに “じゃぁ、言わなきゃよかった。だったらひとりで考える。そりゃそうだよね。私の気持ちなんてわかんないよね”って思っちゃう。だけど、

「相談にのってもらいたいとか、答えが聞きたいわけじゃないけど、とにかくしゃべらせて」

って、バァーッとしゃべるのがいいのかもしれない。それに対して相手から「こうしたらいいんじゃない?」ってかけてもらえた一言が、スッと自分の中に入ってくれば、得というか、ラッキーと思えますよね。考え方の問題なのかもしれないですが。。

--「見返りを求めない」は、今年の佐江ちゃんの目標でもあるので、今のお話と繋がりますね。「見返りを求めると、結果自分が傷つく」みたいなところも、すごく繋がっているなと思いました。

最近思うのは、“思った以上に、皆、人のことまで考えていないのかも”ということ。そう思えるようになるのも、楽かもって思います。

いや、思ってくれている人はたくさんいるんです。それはわかっているんですが、結構皆、“自分は自分”と思って生きているのかなって思うんです。“じゃあ、私もそうしてみていいよね”っていう感覚でいると、「良い加減」なれるというか。(第36回)

フォトギャラリー【本文未掲載分もあります】「ミラチャイ☆」連載 第36回

こう思えるようになったのも、人に甘えられるようになったり、自分の話ができるようになったりしたのと同じように、「ミラチャイ」が始まってから成長したことのひとつだと思います。

「自分の思い」や「考え」というものは、「ミラチャイ」がなければ、私もこうやってファンの方へすら話すことはなかったと思います。元々、家族にも話さなかったから。

家族では母しか「ミラチャイ」を見ている人はいないけど、母は「ミラチャイ」を見て、“佐江はそう思ってたんだ”って、ファンの方と同じ感覚で、私の考えを知ってくれていると思います。

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