3人の母たちと、それぞれの子どもたちや父親らのゆがんだ欲望や思惑、愛憎が複雑に絡み合うドラマ。大人たちは不動産投資熱に浮かされ、土地開発に乗じてさらなる一攫千金を狙って犯罪へと走り、子どもたちもいじめに始まり集団リンチへと、その行動がエスカレートしていく。物語は思いもよらない方向へと進み、予測不可能な展開に翻弄され続ける。

『ペントハウス』

そんなドラマを見応えあるものとしたのは、脚本や演出だけでなく、俳優たちの熱演によるところが大きい。スリョン役のイ・ジア、ソジン役のキム・ソヒョン、ユニ役のユジン、そして悪の化身ダンテを演じたオム・ギジュンら主演陣の存在感は特に光る。中でも、自分の野望を阻む者を徹底的に踏みつけようとするソジンは、ダンテに負けない絶対悪。この魅力ある悪女キャラクターを、狂気をにじませて演じ切ったキム・ソヒョンに圧倒される。また、子どもたちを演じた若手たちにも注目が集まり、ダンテの息子役のキム・ヨンデは主役級のスターへと飛躍を遂げた。

シーズン1だけでも見応えがありすぎるほどだが、シーズン2、3ではさらに多彩な人物が登場し、意外な事実が明かされていく。舞台もアメリカや日本にまで広がって、新たな謎も生まれる。想像を超えたこの悪の饗宴をたっぷりと楽しみたい。

『ペントハウス』

『ペントハウス』
【セル】各13,860円(税込)
DVD-BOX 1 7月6日(水)発売
DVD-BOX 2 8月3日(水)発売
DVD-BOX 3 9月2日(金)発売

【レンタル】TSUTAYA先行 全21巻 
Vol.1~6 6月3日(金)リリース
Vol.7~11 7月6日(水)リリース
Vol.12~16 8月3日(水)リリース
Vol.17~21 9月2日(金)リリース
発売・レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメント
セル販売元:TCエンタテインメント
【公式サイト】https://culture-pub.jp/lp/penthouse/

『韓流ぴあ』ブレーンライター。香港映画から始まって韓国エンターテイメントの魅力に目覚めて20数年。ドラマをはじめとする韓国エンタメについて取材・執筆する日々の中、韓国作品のほかに中国時代劇や台湾作品に割く時間が増加中。

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