山口つばさの創作の背景に迫る展示も

ここから「ブルーピリオド」は生まれた! 撮影/内田涼 ©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

原作者・山口つばさの部屋では、設定資料や制作環境、デビュー前の作品も公開されている。絵を描くことが好きだった幼少期から、美大を目指した学生時代を経て、漫画家として活躍するまでの、文字通り“ブルーピリオド”に触れ、作家の新たな一面を発見し、作品をさらに好きになれる展示が展開している。

山口つばさが幼稚園生のときに描いた「海の生き物たち」(左)と 小学2年生のときにチェコの親戚の家で描いた「チェコの街並み」(右) 撮影/内田涼 ©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

なお、同展では、会場には来られない、また、来場後も余韻に浸りたいというファンのために、チケット「ブルーピリオド展デジタル」が用意されており、バーチャルエキシビジョンやスペシャル動画を視聴することができる。現在、美大出身で芸人・俳優の片桐仁が、家族で作品創作に挑む「片桐仁の『ブルーピリオド アゲイン!』」が追加されており、完成した作品が会場にて展示中だ。

『ブルーピリオド展~アートって、才能か?~』片桐仁 撮影/内田涼 ©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

この企画では、片桐が美大を受験した当時を思い出し、八虎と同じ作中課題「自画像」に家族で挑戦。片桐ファミリーが巨大なキャンバスに描いた他、片桐自身が粘土を素材にした造形の製作を行い、彫刻家としての本領も発揮。作中課題「私の大事なもの」として、片桐家で飼っている動物たちを大合体させたというが、果たしてどんな作品に? ぜひ、その目で確かめてほしい。

開催情報

『ブルーピリオド展~アートって、才能か?~』
2022年6月18日(土)~9月27日(火)、寺田倉庫G1ビルにて開催
©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会