好きな子と接するときの高良くんのこじらせ具合はわかる(笑)

©「高良くんと天城くん」製作委員会・MBS

――原作や脚本を読んだ時の感想を教えてください。

佐藤:面白かったです。話に波があまりない感じが逆に読みやすくて。次、次って読んでしまっていて、気付いたら「俺、こんなに読んでたんだ」みたいな。ただ「この空気感をドラマでやるってなったらどうなるんだろう?」とは思いました。

織山:台本を読んでいて1話完結みたいな感覚がありました。すぐに読めてしまって。ただ僕も「これをドラマでやるとなったらどうなるんだろう?」というのはすごく気になりました。

――物語として共感できるような部分はありましたか。

織山:男子高校生ってこういうふざけ方をするよねっていうところですかね。演じた時はアドリブも多かったんですけど、いきなり相手に飛び乗ったり、肩車をしたり、理由もなくカバンをぶつけたり。そういう男子同士のイチャつきは「するよな~」って。

佐藤:そうだね。やったね。

織山:だらかセリフの無いシーンに共感をしていた気がします。

佐藤:わかる! 以下同文です(笑)。

――高良と天城の恋愛についてはどう思いましたか。

佐藤:高良の付き合っているという事実が嬉しくもあり、照れくさくもあり、いつも通りの態度ができないところとかはかわいいなって。

織山:噛み合わないというか、すれ違いが多いですよね。1話から8話の間に0から1になって、1からまた0に戻るみたいなことが毎話あるので。

――役柄と自分が重なる部分は?

佐藤:高良くんの好きな人を目の前にした時の感じは似ているかも(笑)。「こういうつもりで言ったわけじゃないのに伝わらない」とか、「あ~怒らせちゃった」とか。

僕も好きな子としゃべる時に普段の自分じゃないみたいな感じで話してしまったり、変にカッコつけようとして言葉が足りなくなってしまったり、こじらせ具合がわかるなと(笑)。

――逆に違うところは?

佐藤:一軍のところ。僕はモブ中のモブなんで(笑)。高良くんはイケイケですから。

織山:僕は、天城は企画書の時点では地味系みたいな感じで書いてあったので、その時は結構自分に似てるかもって思ったんです。僕もモブ中のモブだったので(笑)。

佐藤:僕たちモブコンビなんで(笑)。

織山:でも原作を読んでみたら「全然違うやん!」って。天城くんはすごく元気で。

佐藤:明るいしね。

織山:そこが天城くんの良さなんです。「どうやったら人生がここまで楽しくなれるんだろう?」と思うくらいテンションが上がったり。僕からしたら「何があったの?」って言いたくなるくらい。

撮影を富山でしていて、撮影終わりに天城くんのことを知りたくて「たぶんこの辺が通学路かな?」と思うような場所を散歩したりもしたんですけど、僕自身は「どう見てもここまで楽しくなるのはおかしいぞ」と感じて。

なんか自分と天城くんの平常値みたいなものが全然違うんだろうなと。天城くんは落ちる時もあるんですけど、ハッピーオーラがすごいんです。そういう意味では僕とは全然違うと思いました。

――重なるところは?

織山:カーストぐらいですかね(笑)。天城くんは微妙なところにいるんですけど、僕も微妙な、二軍と三軍の境目くらいにいたので。ただ天城くんはそれなりに存在感があるので、そこはちょっと違ってしまうんですけど。

あとは友達が二人しかいないところ(笑)。僕も学生時代は二人しか友達がいなくて、その内の一人がメンバーでした。