藤子・F・不二雄の意外な一面を

『アン子 大いに怒る』 1974年「週刊少女コミック」

「SF」という呼び名について、藤子・F・不二雄は、“僕にとっての「SF」は、サイエンス・フィクションではなくて、「少し不思議な物語」のSとFなのです。”(1989年 藤子不二雄ランド『少年SF短篇』2巻(中央公論社))と語っている。

「SF短編シリーズ」の作品はどれも、児童まんがで培った親しみやすい絵柄と読みやすいコマ運びで描かれる物語で、読み切りの短編作品でありながら、読者に深い印象を残す。また、執筆当時のシリアスな社会問題をテーマにした作品は、不思議と今の時代にも通じる普遍性も兼ね備えているのも特徴的だ。さらに、作品によって時折変化する絵のタッチも見どころのひとつとなっている。

『流血鬼』 1978年「週刊少年サンデー」

『藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―』を通して、児童まんがからイメージする藤子・F・不二雄とは異なる、彼の意外な一面を発見してみてはどうだろうか。

『ミノタウロスの皿』~うんと食べなきゃいやよケーキ~

また、本原画展の開催を記念し、ミュージアムショップやミュージアムカフェでは、第1期の展示作品を中心に新商品や新メニューも展開される予定となっている。

開催概要

『藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―』

『藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―』

会期:2022年10月22日(土)~2023年10月中旬(予定)
開催場所:展示室II(藤子・F・不二雄ミュージアム 2F)
※会期を3回に分けて、約4か月ごとに、展示原画を入替予定。
※入館は日時指定による事前予約制です。
※入館チケットは全国のローソンでお買い求めください。