キスから始まる恋もアリ「恋のきっかけは何でもいいと思う」

撮影/小嶋文子

――自分の出演作以外での楽しみな回に『インタビューキス』を挙げていたのはなぜですか。

僕がクランクインした日に、『インタビューキス』も撮っていたんです。準備をしている間、モニターが見える位置にあったのでチラチラ見ていたこともあって印象に残りました。

現場から監督の声だけが聞こえてきて「そのまま手にキス!」とか。「えっ!? 手にキスってどうやってするんだ?」とか思いながら聞いてもいたので(笑)。

あとは昔の恋人と仕事先で再会して、誰もいないところでキスをするというシチュエーションもすごいなって思っていました。

――運命の再会に憧れたりもしますか。

そうですね、ちょっとはあるかも。けど僕はまあまあ引きずる期間を過ぎたら、ほぼ「あれ? あのときの気持ちって何だったんだろう」くらいに忘れてしまうので、もし再会することがあっても「よお! 久しぶり」ぐらいの感じになりそうです(笑)。

――今回、いろんな俳優さんが同じようにキスをテーマにしたお話を演じているわけですが、周りは気になりますか。

自分たちのキスシーンが評価されたいなという気持ちはありますけど、周りの方の現場を見れているわけでもないし、シチュエーションも違いますから。自分たちは自分たちの回を精一杯やるだけです。

――『夜景キス』ではお酒に酔ってキスをしてしまったことから恋が始まりますが、伊藤さんの恋愛観としてはアリですか。

ナシではないと思います。僕は恋のきっかけは何でもいいと思うので。ただ今回、酔っぱらってキスをしてしまうところを2パターン撮ったんです。

まだ僕自身、完成作を観られていないのでどちらが使われるかわからないんですけど、唇がちょっと触れてしまったくらいのと、結構熱い感じのと。もし後者だとしたら、それはちょっと良くないですよね(笑)。

撮影/小嶋文子

――『癒やしのキス』の主人公は一目ぼれにこだわっていますが、伊藤さんはどうですか。

見た目や服装が「タイプだな」と思うことはあっても、そこで一目ぼれというのはないです。「ほれる」まではいかないですね。

ただ僕自身はそうですけど、今回演じた役の、あれだけ一目ぼれにこだわって運命の相手を探しに行く行動力は、自分にもほしいなとは思いました。そのための配信の企画っていうところは、世間にバレたら炎上しそうですけどね(笑)。

――伊藤さん自身は『癒やしのキス』の自分で恋を探すというより、『夜景キス』の偶然生まれる恋の方が共感できますか。

そうですね。どちらかといえばそっちの方がいいかなって。僕には合っているのかなって思います。