撮影現場で青春を味わった
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――手塚とご自身が似ていると感じる部分はありましたか。
これは僕が手塚を演じたからなのでしょうが、千輝に対する感情を深めに表現していて。というか、やっちゃうんですよね、深めにしちゃう(苦笑)。けど、そこはすごく考えたところでもあります。
なので映画の手塚に関しては、そういう自分なりのエッセンスを若干入れているので、どこか手塚に共鳴するところがあったのだと思います。具体的にどういう部分と言葉にするのは難しいんですけど。ただどちらかと言うと、共通点があまりないキャラクターではありました。
――ちなみに学生時代の板垣さんはどんな存在でしたか。どちらかと言うと手塚よりも千輝的な?
いや、全然。ホントに全然(笑)。僕は本当に教室のすみっこにいて、絵を描いたりしていたので、すみっコぐらしです(笑)。
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――演じていて少女漫画の世界観を感じることはありましたか。
基本的にキュンの部分を担っているのは千輝なので、手塚はあまりそういうシーンはなかったんですけど、自分の前から去ろうとする真綾を止めるとき、手を掴むのは「少女漫画っぽいな」と思いながらやっていました(笑)。
――ここは苦労したというシーンはありますか。
司書室で真綾と手塚が二人きりで話すシーンがあるんですけど、そこは撮影に入る前に監督と30分くらい話をしました。ト書きで書いてあることと、そのときの手塚の感情がどうつながるのかという。
実際に演じてみてもなかなか自分が納得できるものが出せなくて、3、4回目でやっと自分OKが出せた感じだったので、あのシーンは結構大変でした。
――現場の雰囲気はどうでしたか。
楽しかったです。これまでも学校が舞台の作品には出演したことはありましたけど、こういう明るいテイストの作品はほぼ初めてだったので。
自分が実際に学生だったときも、仕事もしていたので学生生活を謳歌するっていう感じではなかったから、そういう意味で青春を今味わった感覚がありました。