僕って謎の自信だらけなんです(笑)

撮影/稲澤朝博

――“片想いごっこ”をしたいという真綾の気持ちは理解できましたか。

全然わからなかったです(笑)。「片想いごっこって何?」って。このお話の場合は、千輝に片想いごっこを受け入れる気持ちがあるから成立していますけど、実際にこれをやったら大変ですよね(笑)。

――もし板垣さんが片想いごっこをしてほしいと頼まれたら?

「えっ? 片想いごっこって何?」ってなると思います(笑)。どういうことか1回説明してもらわないと。

――自分が気になっている人からの申し出だったら?

自分に気持ちがあったら……まあ、アリじゃないですかね(笑)。今回、「こんな言葉があるんだ」って、勉強になりました。

――劇中、手塚は千輝にコンプレックスを抱きますが、板垣さんがこれだけは絶対に負けないというような、自信を持っているものはありますか。

僕って謎の自信だらけなんです(笑)。体を動かすこと以外はだいたい自信があります。今、自分はこういう“表現”をする仕事をしていて、自分の表現というのは絶対的なものだという揺るぎない謎の自信を持っています(笑)。

撮影/稲澤朝博

――1月28日にお誕生日を迎えられて21歳になられましたが、二十歳の一年は振り返ってどうでしたか。

19歳の一年もいろいろと新しいことがあったと思っていましたけど、20歳になったらなったらで、また「まだ新しいことって全然あるんだな」って思いました。

例えば、『めざましテレビ』や『ZIP!』とかの情報番組の経験はありましたけど、『news zero』という報道番組で(金曜パートナーとして)マンスリーをやらせてもらったこととか。

すごく勉強になりましたし、お芝居でも、この作品もそうですけど、新しいテイストのものをやらせていただいたり、ホントに20歳も新しいことに挑戦させてもらったなという思いです。

――その中でもご自身の財産になったと感じるものはありましたか。

それで言うと、20歳から21歳にかけてになってしまうんですけど、大河(NHK大河ドラマ『どうする家康』井伊直政役にて出演)は、撮影が昨年から始まっていて。

松本(潤)さんを始め、大森(南朋)さん、松重(豊)さん、(山田)裕貴さん、杉野(遥亮)さん、小手(伸也)さん、音尾(琢真)さん、三河家臣団の皆さんはそうそうたる方たちで、しかもそれぞれに皆さんの色を持っていらっしゃるので、そういう方との現場が長い間続くというのは、やっぱりすごく大きな財産になっていくんじゃないかと思っています。

撮影/稲澤朝博

――板垣さんは以前からいろんなものに興味があるとおっしゃっていますが、次々と新しいことに向き合っていくことは、ときに負担となることはないですか。

ないですね。楽しいです。だから続けていられるんだとも思います。逆に新しいことをしていかないとダメな人間なので。腐っちゃうと言うか。(挑戦することが)生き方の一つだと思っています。

――その挑戦に対する、ファンの方からの反応は届いていますか。

今はSNSで感想がリアルタイムで見れるので、こういう作品もそうですけど、CMとか、情報番組とか、皆さんからの声は日々感じています。


実は板垣さんのお誕生日の数日前にさせていだいていたこちらの取材。約一年前に出演されていたドラマ『シジュウカラ』での取材(https://ure.pia.co.jp/articles/-/1334142)もちょうど同じ時期だったということで、改めて大きな飛躍を遂げた20歳の一年について振り返っていただきました。

当時、理想の大人像について「いろんな人生経験をして、より豊かに、そして年相応の余裕が身についていればすごく理想的」と語っていた板垣さんですが、この一年でさらなる経験を重ね、理想の大人にさらに近づかれているのだなと感じました。そんな板垣さんが新たな挑戦だったと語る手塚を、ぜひ映画館でご確認ください。

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作品紹介

映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』
2023年3月3日(金)全国ロードショー