目黒蓮の遊び心を感じた一面とは?
――渡邊さんは共演者のことは事前に調べてから現場に入るそうですが、目黒さんの印象は共演の前後で変化しましたか。
事前に抱いていた印象とそこまで差がなかったように思います。ざっくり言うと物静かでクールな印象があったんですが、そのままというか。ただすごく仲良くなれたらたぶん違うんだろうなとも思いました。
――以前、目黒さんにお話を伺った際、撮影現場では役柄の気持ちを常に持っているとおっしゃっていたので、現場でも清霞モードだったのでしょうか。
そうだったのかもしれないです。けど、清霞のモードよりは全然明るかったです。
――演技以外のことでお話しをすることもありましたか。
「休みの日は何してるの?」とか、「趣味は何?」とか。あとはグループ活動のこととか、「ジャニーズの中で仲のいい人誰?」とか、そういう素人みたいなことをたくさん聞いていました(笑)。
――印象的だったエピソードはありますか。
以前、Hey! Say! JUMPの山田涼介くんと(映画『鋼の錬金術師』シリーズで)ご一緒させてもらったんですけど、その時、山田くんからめちゃめちゃいじられていたんです(笑)。
当時、BTSの「Dynamite」が流行っていて、現場で「踊れる?」みたいな話になったから、とりあえず振りもわからず踊ってみたら、山田くんが大爆笑してくれて。その後も何かある度に「やってよ~」ってお願いされていたんです。
この映画の撮影期間中に、目黒くんと山田くんが何かの機会で一緒になったらしく、そのときに、山田くんから入れ知恵をされてきたみたいで。
ある時、現場で目黒くんに会ったら急に、すごくしっとりとした言い方で「渡邊さん、『Dynamite』踊ってください」って言ってきて。それまで、そんな他愛もない会話なんてしたことなくて、しかも、その日会って最初の言葉がそれだったんです(笑)。
僕も思わず「おい!(笑)」ってツッコミを入れて、「さては山田くんに会ったな」と。その時に初めて、「目黒くんってこういう遊び心もある人なんだ」って気づけました。