2021年に連載20周年を迎えた漫画『鋼の錬金術師』。アニメ化のほか、2017年12月には実写映画化も公開された。それから4年。今年、『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』が二部作連続公開される。
主人公であるエドワード・エルリックを演じるのは前作に引き続き、山田涼介だ。
実は、インタビューの直前に完成した作品を観終えたところだったという山田。
「エモーショナルな気持ちになっている、じゃないけど……今は映画に想いを馳せているような、不思議なテンション」
そんな中、『鋼の錬金術師』の世界に再び“エド”として立った気持ち、作品に対する想いを聞いた。
完結まで描かれたことが嬉しい
完結編は、1作目から4年を経ての続編。どのような気持ちで撮影に挑んだのかという問いに「いつかやるだろうな、というのは思っていたので、『このタイミングなんだな』と。技術的に制作が難しい部分がたくさんある作品ではあるので、いろんな準備が整うまでのことを考えるとむしろ早かったな、と思いました」と2年前に行われたという撮影を回顧しながら語った。
アクションも多い作品ということで、トレーニングも積極的に行っていたという。
「当時はドラマの撮影をしていたんですけど、朝5~6時ぐらいに起きて、夜中の11時、12時ぐらいまで撮影をして。そのあと、深夜1時ぐらいにジムに行って2時間ぐらいトレーニングして……という生活を半年間繰り返してました。すごいスケジュールでトレーニングをしていたな、と思います」
実写化に当たり、原作ファンが気になるのは、全27巻ある作品をどのようにして描くのか、という点だ。自身もファンでもあるという山田は台本を読んだときに「できる限りの中で描こうとしてくれている、ということはすごく伝わってきた」と言う。
「やっぱり原作のファンの方が多い作品なので、役に対してどうこうというよりは、どこを描くのかとか、『鋼の錬金術師』の作品自体にこの映画がどんなふうにアプローチしていくのか、という点はすごく気にかけていたかな、と思います。
ここから始まる!というところで前作は終わっていたので、今回完結まで描けたというのはすごく嬉しかったです」