ワンダーウーマンには志がある
それまで失敗した女ヒーローは、結局男目線の、安直な企画だったのでしょう。でもワンダーウーマンには志があるのだと。
この志は戦争経験者であるマーストンならではのもの。
戦争は、世の面子としがらみに縛られ、追い詰められたる男たちが起こしたものであり、だからこそ女性が自由に生きられれば、そして人が愛に目覚めれば戦争はなくなるんだ、という平和への願いだったのです。
正直、本作で描かれたマーストンの考えはいまいちよくわからないところもあるし、僕の大好きなワンダーウーマンがこんなドロドロした背景から生まれた、と信じたくない気持ちも少しあるのですが(笑)、マーストンが女性の強さと善良さを信じワンダーウーマンが誕生した、というところはキチンとおさえられている。
なによりもワンダーウーマンへのリスペクトがちゃんとあって、心に残る作品でした。
ヒロインがワンダーウーマンのブレスレットを思わせる腕輪をしていたり、また透明飛行機(コミックでワンダーウーマンが乗る)がさりげなく出てきたりと、ワンダーウーマン・ファンを喜ばせるシーンもあります。
アメコミ好きならぜひ観ていただきたい作品です。
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