“ザ・陽キャ”じゃんって(笑)

撮影/河井彩美

――お二人は、本作で共演する前に面識はあったのでしょうか。

髙松:面識と言うと、複雑なんですよ(笑)。

櫻井:1回、映画(『HiGH&LOW THE WORST X』)で一緒だったんですけど。

髙松:一緒だったってことを、この現場で知ったという。だから「久しぶり~」みたいにはなりませんでした。

櫻井:「えっ!? マジで一緒だったの?」って(笑)。

髙松:ただ僕は、この作品で顔合わせをしたとき、初対面じゃないような不思議な感覚もあって。見たことあるなって。

櫻井:俺もそういう感じだった。なんか初めてじゃないなって。

撮影/河井彩美

――では、初めて会話を交わしたときの印象は?

髙松:それが、顔合わせの瞬間から、(手をあげるジャスチャーをしながら)「今日からよろしく!」って(櫻井が)来て。“ザ・陽キャ”じゃんと(笑)。

櫻井:あははは(笑)。

髙松:すごいなって。僕は初めて会う人にフランクに話しかけることはできないんです。すごく明るく迎えてくれて。

櫻井:結構、そういうことやっちゃうんですよね(笑)。けど、(髙松が)それを受け入れてくれたので。

髙松:僕の地元の友達にもこういうノリの人がいるので(笑)、地元の友達と接する感じで。

櫻井:今はもう小学校が一緒だったんじゃないかな?くらいの感覚ですけどね。

髙松:ホント、入り口から陽キャでした(笑)。

――櫻井さんは人見知りしないのですか。

櫻井:全くしないんですよ。すぐに話せます。それに今回の(役柄としての)関係性的にも最初の時点で気まずくなるのも嫌だなって思って。

髙松:確かに、それはあるね。ただ僕としては、本読みから入って、撮影をしていく中で段々と仲良くなるものだと思っていたから、まさか一発目からそうくるとは思ってなかったというか。びっくりしましたが、そのおかげですぐに打ち解けけられて、撮影も楽しく進められました。

撮影/河井彩美

――撮影をしていく中で印象が変わったことはありましたか。

櫻井:最初の(髙松の)印象が男っぽいというか“漢”っていうイメージで、地元の友達とか大事にしていそうだなとか、男友達とドライブに行ってそうだなとか、そういう想像をしていたんです。だから、顔合わせのときに僕の反応に思いっきり笑ってくれて、笑顔が素敵なんだなって思いました(笑)。

それから、撮影が夜中までかかって自宅までは帰れないときがあったんですね。そしたら、一緒に暮らしている家族と会えないことをすごく悲しんでいて。

髙松:悲しみました(笑)。

櫻井:「家族に会いたい」って言ってて、それはめちゃくちゃかわいいなって思いました。

髙松:僕は(櫻井のことを)もっとしっかりしていそうなイメージがあったんですけど、最初の本読みのときに漢字の読み間違いをしていて。意外とお茶目なところがあるんだなと(笑)。

櫻井:漢字と英語が弱いんです。

髙松:ちょこちょこすっごい面白い勘違いもしてて。真面目な方かなと思っていたけど、ギャップを感じていました。僕も同じようなことをするので親近感もすぐ湧きました(笑)。