血圧が高めの人が意識したい3つのこと
血圧が高めの人に、日頃から気をつけてもらいたいことを3つご紹介します。
1.減塩食にする
高血圧を改善するために、減塩を意識してみましょう。
日本人は世界的にみても食塩摂取量が多めです。1日7g前後が目安とされていますが、日本人の平均食塩摂取量は1日10gにもなります。
濃い味付けに慣れ親しんできた場合、減塩調味料などを使った料理は物足りなく感じるかもしれません。しかし、減塩食は続けていくうちにだんだんと慣れてきます。
減塩調味料を使うほか、ラーメンなどのスープをたくさん飲まない、ドレッシングやソースを使いすぎない、といった工夫も取り入れてみましょう。
また、小さな頃から薄味に慣れておけば、将来的な高血圧の予防につながりますので、子どもにも減塩食がおすすめです。
2.運動をする
運動をすると、血圧が平均して5〜8(mmHg)ほど低下することがわかっています。
少し息が上がるくらいの有酸素運動を30分行うのがのぞましいです。少し早歩きのウォーキング、ステップ運動、ジョギングなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。
毎日は難しくても、週に1回でも続けることが大切です。
3.健康診断を受ける
子育てや家事で忙しい世代の女性は、健康診断を受け損ねていることが少なくありません。とくに専業主婦やパート勤務の人では、5年以内に健康診断を受けていないと答えた割合が25%にものぼります。
扶養家族向けに「家族健診」などの健康診断が受けられることもありますので、確認してみましょう。40歳以上であれば、お住まいの自治体で特定健診を受けられます。
病院を受診しなければ、血圧を測る機会もなかなかないかもしれません。若い頃は低血圧体質だったとしても、測ってみると意外と血圧が高くなっていることもあります。
最近では調剤薬局などで測定することもできますので、時々は血圧をチェックしてみましょう。
血圧が気になる人には漢方もおすすめ
高血圧の治療は、食事、運動、薬の3つが基本です。それだけではうまく血圧が下がらない人、高血圧やそれに伴う症状を緩和したい人は、漢方薬を活用しませんか?
漢方薬のなかには、「高血圧症」の症状に効果が認められているものもあり、内科などで処方されています。
高血圧は、加齢や血行不良、ストレスや不眠による自律神経の乱れが原因と考えられます。
高血圧の対策には、「血圧降下作用」のほかに、「加齢によるホルモンバランスの乱れを整える」「血流をよくして全身に酸素や栄養を行き渡らせる」「ストレスで乱れた自律神経を整える」「睡眠の質を上げてストレスを改善する」などの働きがある生薬を含む漢方薬を体質や症状に合わせて選び、根本からの改善を目指します。
高血圧の人におすすめの漢方薬
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
精神的に不安定で、なかなか眠れない人に向いている漢方薬です。「気」(エネルギー)のめぐりを改善し、気持ちを落ち着かせることで、高血圧に伴う動悸や不安、不眠などを解消します。
釣藤散(ちょうとうさん)
「気」(エネルギー)や「血(けつ)」(栄養)のめぐりを整えて、ストレスによる緊張を鎮める漢方薬です。高血圧傾向のある人におすすめで、頭痛やめまい、肩こりがある人に用います。
漢方薬はその人の体質や状態に合ったものを選ぶことが大切です。合っていないと、十分な効果が見込めません。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、服用の際は漢方に詳しい専門家に相談してみましょう。
スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンラインサービスはいかがでしょうか。あんしん漢方は、専門家がAI(人工知能)を活用し、体質に合った漢方薬を見極めて自宅まで郵送してくれるオンライン漢方サービスです。
スマホで完結できるので、忙しいなかでも気軽に相談できますよ。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
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今回は、軽視されがちな「高血圧」について、原因や対策をご紹介しました。
若い頃は低血圧だったとしても「いつの間にか血圧が上がっていた」というのはよくあることです。あまり自覚症状がなかったとしても、将来の大きな病気を予防するために、早いうちから血圧のケアをしましょう。
減塩や運動は高血圧治療の基本です。うまく改善できない人は、漢方薬で血圧コントロールをサポートすることもご検討ください。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
中山 歩実(なかやま あゆみ)
長期療養型病院での在勤中、中々改善しない症状に対し、体の根本からの改善を目指し漢方を使った治療を担当。
様々な病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。幅広い疾患や薬、漢方薬についての情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。