キャーキャー言われるシーンが楽しみで仕方なかった(笑)
――演じる上で楽しみにしていたシーンはありますか。
やっぱりキャーキャー言われるシーンです(笑)。どんな気分なのか楽しみで仕方なかったです。
――先ほど、瀬戸山は「その期待に応える」ともおっしゃっていましたが、キャーキャー言われるだけの振る舞いをしなくてはいけないですよね。
そうですね。だから学校イチの人気者と言われるゆえんになるシーンを演じるときはすごく緊張しましたし、大事に演じたいとも思っていました。
ただ、瀬戸山は上手く生きているというか、人に対して干渉し過ぎず、しなさ過ぎず、すかし過ぎず、しなさ過ぎずみたいな感じで。そこがいいところで、モテる秘訣でもあるのかなと思っていたので、内面から出るものではないかなと。そこは原作を読んだときにも感じました。
――演じている中で、ご自身のアイディアが活かされた部分はありましたか。
日常的な会話が多かったので、基本的には僕が思うがままにやらせていただいて、ちょっと違うかなというところは(監督の)竹村(謙太郎)さんとお話させていただきつつ、1個1個シーンを作っていくようなやり方でした。
瀬戸山が希美のほっぺたをむにゅっと押すところも、僕と桜田さんのインスピレーションを汲んでいただきつつ、「もっとこういう感じがいいかな?」というのを話し合いながら作っていきました。なので僕がこうしたいと言ったものが採用されたというより、いろんな案をすり合わせながら作っていった感覚です。
――共演者の方との印象に残っている出来事はありますか。
みんなお弁当が好きでした(笑)。11時くらいになると「今日のお弁当なんだろう?」っていう会話をし始めて、「この話、昨日もしてたよね?」っていうのを毎日続けながら、みんなで一緒にお弁当を食べていました。
――遊園地でのランチシーンでもアドリブが飛び交っていたとか。
(米田役の)曽田(陵介)くんが相当頑張ってくれていました。役柄的に瀬戸山と希美はグイグイいかないタイプだということもあって、5人(瀬戸山、希美、米田、江里乃、優子)でいるときは、米田がずっとしゃべって盛り上げてくれていました。みんなにエネルギーを与えながら頑張ってくれていたと思います。
瀬戸山と米田の関係性についてはアドリブシーンでこそ見えるものがあるのかなとも思っていて。あと、監督がなかなかカットをかけない方なので、その時間に生まれるものもあって。だからそこは曽田くんと「次、どうします?」と、話ながらやっていました。