自分にないものを持ってる人は魅力的
――劇中では友達とカラオケに行ったり、球技大会が行われたり、高校生っぽい出来事が描かれていますが、高橋さんが高校時代で思い出に残っていることは?
ゲームセンターとボウリングですね。あとはバイト。その3択でした。ボウリングは休みの日には朝割を使って、朝9時から夕方の5時までやっていました。投げ放題だったのでその幅をフルに使って、シャトルバスが出る時間まで(笑)。
ゲームセンターは対戦型のものを友達と一緒にやったり、バイトは飲食店で調理の仕事をしていました。僕の高校時代はその3つで成り立ってましたね。
――スポーツは?
中学生まではバレーボールをやっていました。ただ今回、この作品を通じてサッカーに触れたことで、サッカーを観るのが楽しくなりました。
――サッカーをやる方は?
難しかったです。ずっと手を使うスポーツをやっていたので、足しか使えないスポーツってこんなにも違うんだなと。でも、撮影が終わった今でもボールを蹴ったりはしています。
――瀬戸山と希美の恋愛に関して、客観的にどういう感想を持ちましたか。
僕としては瀬戸山に感情移入してしまうので客観的には見ることができていないかもしれませんが、瀬戸山と希美のどちらに寄り添うかで、感情の置き所がすごく変わってくる作品だなとは思っています。
希美に寄り添うと「いつ嘘がバレちゃうんだろう」と、ソワソワすると思いますし、瀬戸山の立場からだとギクシャクするところがありますし、本人たちは大変だろうなと思いますけど、観ている側からすると楽しい恋愛だなとも思います。
――瀬戸山と希美は「言いたいことをはっきり言う」「自分の思っていることを言葉にできない」という正反対なところがありますが、そういう人に惹かれる気持ちはわかりますか。
わかります。自分にないものを持ってる人は魅力的に見えます。大人になると職業とか、趣味とか、そういうものの違いで惹かれ合ったりもしますけど、学生時代は周りの環境に大きな違いがないからこそ、性格的に自分に足りないものを持っている人に惹かれるのかなとも思うので、二人はすごく素敵な恋愛をしているんだなと思います。
瀬戸山と希美は傍から見ても、演じていても相性がいいなと感じます。足りない部分をお互いに補い合っていると思いますし、僕自身、その感情は演じていて馴染みやすかったです。
――ちなみに、江里乃(茅島みずき演)のような女性はどう思いますか。
学生ならみんなが惚れるタイプなんじゃないかと思います。それこそ瀬戸山の女性バージョンというか。だから学校で一番モテるんだと思います。僕も学生の頃だったら絶対に江里乃を好きになっていたと思います。真っ直ぐで、大人っぽくて、男子高校生なんてみんなそうなんじゃないかな(笑)。