デジタルデトックスで気づいた、ふたつの驚き

休日でさえ「時間がない」と嘆いている筆者ですが、デジタルデトックス中に特に驚いたのは「本当は時間あるじゃん」ということ。

普段は家事や移動の時間のさえ惜しく感じていましたが、不思議なことに、この二日間は「暇だなぁ」と思う場面が多々あったんです。ずっと読みたかった本を読んで、祖母のお手伝いをして、久しぶりに机に向かって勉強をして、軽い運動をしても時間は有り余り、22時には就寝。

思えば「時間がない」と嘆く一方で、ショート動画やタイムラインを眺める時間、画面の奥のキラキラした人達と自分を比べて落ち込む時間に、スケジュールと心の余裕を持っていかれていたのかもしれません。

祖母のお手伝いをする妹を、フィルムカメラで撮影

また、今回の帰省旅を通して「身近な人のことをあまり知らない」ということにも驚きました。

以前の帰省よりも祖母との会話が増え、時間があるので久々に祖母の家の中を探検もしました。すると、昔から変わらない祖母の家には“新しい”発見が沢山ありました。

祖母が初めてタイプライターを見てわくわくした日のこと。孫が生まれて、仕事一筋の祖父が初めて会社を休んだこと。祖父が他界して10年間、祖父にお供えするためにご飯を毎日2合炊いていること。孫達に見せるために、クイズが書かれたお菓子の蓋を集めていること。老人ホームにいる姉とは筆談で会話していること。いつもはスマホに夢中な孫達が今日は沢山話してくれて嬉しいということ。

祖母の愛情に心が温まると同時に、近くにいる家族のことを知らなかった自分にショックも受けました。家族に限らず、友達やパートナーのことも、もっと大切にしようとデジタルデトックス旅が教えてくれたような気がします。

写真:お婆ちゃんの作るご飯は、いつも美味しい