最後に筆で絵を描いたのはいつだろう。
小学生か中学生の時に「好きな学校の風景を描け」と言われて適当に描いた、中庭か何かだった気がする。
え、それっきりって寂しすぎない?
そう憂いていたときに、インスタグラムで見つけたのが「artwine.tokyo」。誰でも名画を描けると噂のアート体験企画だ。
軽い気持ちで足を運んでみたら、そのマインドフルな体験にびっくり。新たな自分に出会えて、自己肯定感さえ上がっちゃうほど最高の体験になった。
「誰でも名画が描ける」アート体験
artwine.tokyoは、その名の通りワインを片手に名画を描くワークショップ。
美大出身者の講師陣が描き方を教えてくれるという贅沢なアート体験だ。
挑戦する画材は、モネの『印象・日の出』や、ゴッホの『星月夜』など、誰もが一度は目にしたことがあるであろう名作の数々から選択可能だ。
ミッションに掲げているのは「失敗しないアート体験」。どのタイミングで何を描くべきか、どの色を何パーセントずつ混ぜると良いかなど、描き方を細かく設計し、研究しているとのこと。
「誰でも名画を描ける」秘密は、プロたちの徹底した努力の結晶というわけだ。
思い返してみれば、中学生までの美術の授業では、コツも教わらないまま描かされて「上手く書けない~!」とじたばたした挙句、筆を投げ出していた。
「芸術は自由」はごもっともだが、「上手に描けた!」という成功体験や達成感を味わった経験がないと、苦手意識が先行して腰が引けてしまうもの。
そんな苦い思い出さえも上塗りするようにして、artwine.tokyoの講師の方は手厚くサポートをしてくれるのだ。
2時間でモネの名画を描く...?
ワークショップの所要時間は2時間。テーブルには真っ白なキャンバスと絵の具、筆が用意されている。
そして教室前方には、今回のお手本となるモネの『睡蓮の池と日本の橋』。
「2時間ちょっとで本当にこれ描けるのか?」と尻込みしつつも、同時にわくわくし始めている自分がいた。
まずは先生から、絵のストーリーと、絵に合わせてペアリングされたワインの説明をうける。ワインも日本ソムリエ協会所属のプロが、画家のキャラクターや絵画のイメージに合わせてセレクトというから驚きだ。
ノンアルコールも用意されていたので、お酒を飲まない方や、お酒が弱い方でも楽しめる。みんなで乾杯をして、緊張をほぐしたところで、いよいよ筆を入れていく。