【サリサリカリー】 サリサリカリーと第一遭遇したときのヒトサラ。骨についた肉がホロホロとはがれるぐらいじっくりと煮込んであった
ラー油のような真っ赤な海に鶏肉が浮かぶカレー。
見るからに辛そうだ。完食できるのだろうか。
それがこの店『サリサリカリー』と対座したときの第一印象だった。
ところが、それがまったく辛くなかった。
辛いどころか、一杯の水のように、すうっと自然に、身体に入ってくる。
ちょっと塩味があり、滋味深くて、病みつきになる味だった。
【サリサリカリー】 はじめて目にしたときのサリサリカリー。見るからに辛そうだった
第一印象と、食べた感想がこれほど間逆な料理はないだろう。
日本人が思い浮かべるカレーとはかけはなれていたが、後ろ髪をひかれるように、すぐに再訪した。
【サリサリカリー】
東横線白楽駅から徒歩7分。
店の入口にかかげられた看板に「一部の人に理解される」と書かれている。
どういう意味なのか、女性スタッフに尋ねた。
【サリサリカリー】
「この店をはじめた私の父が考えたコピーです。『うちの料理は俺が考えたレシピではない。パキスタン人の家で代々受け継がれてきたレシピ。おいしいに決まっているけど、人によって好みがある』と父は言っていました」
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