■応援が何よりの力になる


レース本番、ぜひ意識的に楽しんでもらいたいことがあります。それは、『沿道の応援』です。

私はこれまで全国各地で、何十ものマラソンを走ってきました。その中で、東京マラソンは最も応援の多いレースだと思います。

42.195kmの道程で、恐らく9割以上は横を向けば誰かが「頑張れ」と言ってくれています。これは、走る側にとって何よりの力になります。中にはハイタッチしてくれる方もいるのですが、手が「パチンッ!」と鳴った瞬間は、疲れなんて吹き飛びます。

中でも注目して頂きたいのが、『東京大マラソン祭り2014』です。

 

東京マラソンの恒例ともなった応援イベントですが、昨年は約5,500名もの人々が参加し、ランナーを元気づけるために様々な演出をしてくれました。吹奏楽の演奏や合唱、チアリーディング、フラダンスをはじめ、他にも太鼓やお囃子、舞といった伝統芸能まで見ることができます。

「疲れていて、それどころじゃないよ」

という人も、だからこそぜひ注目してみてください。その他沿道で声援を送る方々も含め、彼・彼女たちは“ランナーのためだけに”全力で応援してくれています。そう考えると、なんだかやる気が漲ってくるじゃありませんか。

ちなみにこの『東京大マラソン祭り』は、2007年の第1回大会から実施されているとのこと。「東京マラソンを単なる大規模マラソンにとどめることなく、様々なイベントを実施することにより、東京の魅力を発信していく」という思いが込められています。

『東京大マラソン祭り2014』も、すでに出演者が決定しているようです。出演者数は昨年と同様に約5,500 名(約150組)。全28か所で多彩な演出を見ることができます。音楽や民舞、和太鼓、ダンスなど、出演者それぞれの個性を活かした応援やパフォーマンスが、東京マラソンをさらに熱くもりあげてくれるでしょう。

 

メイン会場の有明イーストプロムナードでは、アスリートをゲストに迎えてのトークショーやスポーツ体感イベントを実施。東京マラソンを走り終えたランナーや応援に訪れた人々が、さらにスポーツの楽しさや魅力に触れる機会が提供されます。

昨年はロンドンオリンピックのレスリングで金メダルを獲得した吉田沙保里さんや、芸人である品川庄司の庄司智春さん、ペナルティのヒデさんらによるトークショーが行われたようです。さらにマッスルミュージカルの演出家である中村龍史氏が「中村 JAPAN 」を率い、アクロバットパフォーマンスも行われたとのこと。今年も期待が膨らんできます。

これだけ大勢の人々が盛り上げるマラソンレース。走るランナーも、楽しまなければもったいないではありませんか。目標達成はもちろんのこと、笑顔でゴールできるよう思いっきり楽しんで頂けたらと思います。
 

“走る”フリーライター。スポーツを中心に、IT・WEBやビジネス関連などで執筆。「人生をアホほど楽しむ」がモットーのノマドワーカー。マラソンやトアイアスロンが趣味で、100km超のウルトラマラソンにも頻繁に出走。ときどき仮装ランナー。2児の子を持つイクメンとしても奮闘中。ナレッジ・リンクス(株)代表取締役。葛飾区堀切中学校・陸上部コーチ。1983年生。