「なんと荒木剛太自らマイクを渡しに行きました」と青木アナ。

これにはマイクを向けられた本人はもちろん、その周りの人たちもビックリ! あまりのことに笑顔のまま固まっている。

青木アナ「さあ、直接マイクを向けられました、質問をお願いします」

女生徒「私はいろいろ悩みがあるんですけど、みなさんも悩みってあるんですか?」

藤ヶ谷「どういうことで悩んでいるの?」

女生徒「大人になりたくないんです」

青木アナ「深い悩みがきましたよ」

藤ヶ谷「ピーターパンのような。でも、子供の心を持ち続けるというのはすごく大事なことなんじゃないかな~と思う。男の子もそうだけど、自分の好きなものに対して純粋な気持ちを持ち続けるのはいいことですよ。大人ぶったりせず、等身大でいた方がストレスがないし、周りに感謝しながら楽しめばいいんじゃないかなと思いますね」

青木アナ「なるほど。みなさん、荒木先生に大きな拍手を」

ここで、割れんばかりの大きな拍手と歓声がもう一度湧き上がる。

青木アナ「本日のイベントは以上でございます。みなさま、ありがとうございました」

登壇した全キャスト「ありがとうございました」

青木アナ「それでは最後に藤ヶ谷さん、これから特別ドラマや映画をご覧になるみなさまにメッセージをお願いします」

すると喜びと興奮で騒がしかった場内が一瞬にして静かになった。

藤ヶ谷「自分たちがやらせてもらったのは高校の話なんですけど、みんなにも悩みがあるように、先生方や両親も一生懸命生きるため悩んでいるんです。そういったメッセージも入っていますので、そのあたりも受け止めてくれることをすごく楽しみにしています。それと観た後に、どんな小さなことでもいいので、何かをちょっとやってみようかなとか、言ってみようかなとか、そういうふうになってくれたら、俺はもちろん、後輩たちやスタッフのみなさんも本当に幸せです。自分たちも本当に一生懸命作らせていただいたので、みなさんもこのメッセージを一生懸命受け取ってください。よろしくお願いします」

青木アナ「いや~荒木剛太の言葉となると、生徒のみなさんもしっかり聞いていましたね」

藤ヶ谷「やっぱり、メリハリが大事ですよね」

荒木剛太のその説得力のある言葉で、この日のトークはすべて終了。場内はこの日登壇した10名のジャニーズキャストと、入場時に渡された絵馬に自分の願いごとを書いた1000名の高校生たちが一緒に撮るフォトセッション&動画撮影の準備に入った。

 

準備の間に高校生のみんなが手にしている絵馬の願い事を見てみると、「助産師になる」「素敵な女性になりますように」「目指せ、イケメン!」「輝く大学生になる」「ロト7で8億円を当てる」「風磨くんにたくさん会いたい」といったオーソドックスなものから、「宇宙人に会えますように」「仮面を被りたい」といったユニークなものまであって面白い。

そして、そして……このとき、ロビーにはようやく仮面宣伝マンの姿が。観客席の扉を少し開け、場内の進行を見ながら、出番のときを待っていたのだ。当然、そこに彼がいることは観客のみんなは知らない。いったい何をしようというのか?