●肉を柔らかくするさまざまな食材

肉を柔らかくする食材は上記のもの以外にもたくさんあります。冷蔵庫の中にあったり、調味料として常備したりしている方も多いと思うので、気になった方は早速実践してみてください。

ブライン液

水に塩と砂糖を溶かした調味液「ブライン液」は、肉を漬け込むことで柔らかくしてくれます。塩が肉のたんぱく質を分解して水分が中に入り込み、さらに砂糖の作用で保水力がアップ。欧米では鶏肉やターキーを柔らかくするのに使われてきました。

ブライン液の作り方は簡単です。200㏄の水に対し、塩・砂糖をそれぞれ10g。塩分濃度は5%が基本です。よくかき混ぜたら、ブライン液が完成します。漬け込み時間は4時間からひと晩がおススメ。

はちみつ

はちみつ

健康食材として注目を集めるはちみつも、肉を柔らかくする働きがあります。はちみつに含まれる糖分が肉の内部に浸透。焼いた時に肉が硬くなりにくくなります。さらに加熱することで糖分と肉のアミノ酸が反応し、きれいな照りが生まれる効果も。

はちみつを使うときは肉の表面に薄く塗るだけ。そのため、はちみつによって肉が甘くなることもありません。はちみつを塗ったらラップをして、冷蔵庫で20~30分ほど寝かせましょう。

リンゴ

リンゴには「リンゴ酸」という成分が含まれていて、肉の繊維を柔らかくしてくれる効果があります。焼肉のタレの原料にも入っているのは有名ですね。リンゴ酸は肉を柔らかくするだけでなく疲労回復、ニオイ物質を分解する作用もあります。

肉を柔らかくするには、リンゴをすりおろして使いましょう。リンゴ酸が肉全体に行き渡ります。ビニール袋などで20分ほど漬け込んでください。

牛乳

最後に紹介する牛乳も肉を柔らかくする効果があります。牛乳に含まれる乳酸は肉の筋繊維を柔らかくするし、牛乳のカルシウムは、肉のたんぱく質を分解する酵素の働きを助けてくれる効果があるんです。

漬け込む時間は冷蔵庫で2時間から3時間程度。肉はそのまま調理できますが、牛乳の味が気になる方は洗い流してから調理してください。牛乳の乳酸は熱に弱い性質があるので、短時間で調理できる料理にぴったり。

肉を柔らかくすると言っても、さまざまな食材や働きがあります。また、調味料や食材の特性によって、合う料理、合わない料理があるので、それも気を付けたいですね。

気になるものはありましたか?是非、今夜の夕食でワンランク上の肉料理を堪能してみてください。

塾講師、そして編集プロダクション勤務を経て、2016年にフリーライターとして独立する。基本はグルメ・スポーツ・モノ系など何でも屋。しかし、最近はアニメ・声優・マンガ関連の執筆多し。マンガは年間1000冊以上読み、アニメは年間50作品以上視聴。意外(?)にも休日は草野球に勤しむ。