「小学生の娘にピアノを習わせていたのですが、先生と合わずやめました。

丁寧に教えてくれると近所の評判を聞いて申し込んだものの、姿勢から指の運びから細かく指導があるようで、それを娘が嫌がったのですね。

美しく滑らかに弾くことが大事なのは私でもわかるけれど、娘にとってはそれよりも『好きなように楽しく』がピアノに向かうときの気持ちで、先生の指導が受け入れづらかったのだろうと思います。

『すぐ不機嫌になる』『弾くのをやめてしまう』と先生から報告を受け、娘に聞いてみると『楽しく弾けない』の一点張り。これ以上はピアノを嫌いになってしまうと思い、やめました。

先生の指導が悪いわけではなく、娘の『好き』の方向が違うのだと思います。

たとえばプロを目指すのであれば、音楽大学を出てキャリアもある先生に教えてもらう機会は大切だと思うけれど、娘の場合はそこまで先が見えておらず、私自身『好きなものを大事にしてほしい』という気持ちが強くて。

先生との相性は本当に子どもの気持ちに影響すると思いました。

それでも独学よりは教えてもらうほうが上達するので、改めて教室を探し、今は別の先生から指導を受けています。

そこはある程度自由に弾かせてもらえるらしく、娘が楽しそうにレッスンバッグを持ってくる様子を見るとほっとしますね。

本人の『好き』を育てられる場所がいいのだなと実感しています」(42歳/看護師)

最初からプロ志向なら、先生の細かい指導にも耐えて向き合うのが正解というときも確かにあると感じます。

一方でそのせいで子ども自身の「好き」が消えてしまう可能性もあり、思いをどう育てるか、そのときの子どもの意思に沿う環境を考えるのも大切です。

せっかく習うのであれば、「好き」が伸びる場所がいいですよね。

子どもの気持ちに耳を傾けるのも、習い事の成功に欠かせない姿勢といえます。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line