チソンが率先してワンチームな雰囲気を作る

一方、ジュンソの死を自殺として終結させようと奔走するのが、もう一つの同級生グループ。リーダー格は、財閥の副会長で、次期会長の座を狙うウォン・ジョンス。

系列の製薬会社の社長でもある彼はある研究員が合成麻薬を開発したことを知り、悪の世界へと足を踏み入れていく。演じているのは『一人だけ〜あなたさえいれば〜』(’21)のキム・ギョンナム。

ドラマの制作発表の席では「自分が演じるジョンスの最後がどうなるのか」が気になって出演を決めたと語った。

そんな彼を支えるのが高校時代から卓越した頭脳で知られ、検事となったパク・テジン役は『遊んでくれる彼女』(’24)のクォン・ユル。あるインタビューではパク・テジンを「悪事の緻密な設計者」と説明。「徹底的に利害関係で動く。瞬間的には友情も感じるが、利害関係によって裏切ることもありうる人物」と付け加えている。

また、『コネクション』の現場については「みんなで一緒に悩み、解決しながら重い荷物を一緒に運ぶという、特別な経験をした。チソン先輩が率先して“ワンチーム”の雰囲気を経験させくれて、俳優人生の中でも記憶に残る作品となった」と振り返っている。

さらに、夫ジュンソの死を嘆く不幸な妻として登場した後、意外な裏の顔を見せるチェ・ジヨン役には『完璧な結婚のお手本』(’23)のチョン・ユミンが扮している。

ジェギョンと共に働く麻薬捜査チームのメンバーにも注目だ。彼の変化に気づきつつも、同僚として接し続けるチーム長役は『車輪』(’23)のユン・サボン。また、ジェギョンと深い信頼で結ばれた後輩キム・チャンスを映画『このろくでもない世界で』(’23)でも強い印象を残したチョン・ジェグァンが演じている。

そのほかにも、ジェギョンを惑わす合成麻薬「レモン玉」の流通にかかわるユン社長に『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(’22)のペク・ジウォン、謎の人物“ドクター”からレモン玉を仕入れるコン・ジヌクを『有益な詐欺』(’23)にユ・ヒジェと、実力ある俳優たちが次々と顔を見せ、ドラマの世界に深みを加えている。

コネクション

映像配信サービスLemino(レミノ)にて日本初独占配信中

©SBS

さとう ゆう ライター。留学経験を生かし、映画やドラマなど、韓国エンターテインメントについての記事を『韓流ぴあ』『キネマ旬報』などに執筆。訳書に『私書箱110号の郵便物』(イ・ドウ著/アチーブメント出版)がある。

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