高校の同級生たちの“コネクション”が複雑に絡み合いスリリングなストーリーが展開する『コネクション』。演技派俳優チソンとチョン・ミドの好演も見どころとなり、高い評価を得ている。
警察署の麻薬捜査チームのエースが「ある日、突然、何者かによって麻薬中毒にされてしまう」という衝撃的な幕開けで視聴者を引き込むドラマ『コネクション』。
その裏にある高校の同級生たちの“コネクション”が複雑に絡み合うスリリングな展開で「2024年、最も成功した犯罪スリラー」との呼び声も高いこのドラマでは、俳優たちの好演も見どころだ。
今回は主人公チャン・ジェギョンに扮したチソンと、彼の同級生オ・ユンジン役のチョン・ミドについて、俳優としての歩みを振り返り、本作での魅力を探っていきたい。
演技派といわれるチソンのすごさ
市をあげて麻薬撲滅に取り組むアニョン警察署の麻薬捜査チームで、日夜、捜査に飛び回る警察官チャン・ジェギョンを演じているチソン。ドラマ『カイスト』(99)でデビューし、イ・ビョンホン主演の『オールイン 運命の愛』(03)でライバル役を演じたことで大きく注目されるようになった。日本でも韓流ブーム初期に紹介された人気作だけに、約20年にわたって彼の活躍を見守ってきた視聴者も多いことだろう。
その後、メディカルドラマ『ニューハート』(07)で等身大の魅力を発揮。時代劇『鉄の王 キム・スロ』(09)でも堂々たる姿を見せ、役柄の幅を広げた。10年代に入ると、演技力にもますます磨きがかかり、『キルミーヒールミー』(15)でMBC演技大賞、『被告人』(17)でSBS演技大賞を受賞。韓国を代表する俳優としての地位を揺るぎなきものとしている。
プライベートでは、『ラストダンスは私と一緒に』(04)で共演した俳優イ・ボヨンと13年に結婚。作品出演の時期を調整しながら、協力して娘と息子を育ててきたという。イ・ボヨンのほうも『マザー〜無償の愛〜』(18)や『Mine』(21)などの話題作に休まず出演してすばらしい演技を見せており、現在、最も豊かなキャリアを誇る俳優夫婦といって間違いないだろう。