二人の関係性が自然に出た
©2025『（LOVE SONG）』製作委員会
――お互いの存在によって化学変化が起きたと感じた瞬間はありましたか。
森崎：僕はカイとソウタが肩を抱き合って歩くシーンに、今作を通して二人で一緒に作り上げて培ったものが全部出ていた気がしました。キャラクターとしての二人の関係性が自然に出たと思います。こういう風にしようとかって言葉を交わすことなく、台本を超えたものができたんじゃないかなと。
向井：確かに。あと、もっと歩けたよね。道も続いていたし。
森崎：歩けた。けど、雨が降るかもしれないってなって。
向井：そう。陽もぎりぎりでね。僕はやっぱりライブのシーンかな。歌っている時、（森崎が）見ていてくれたから歌えたというのはある。（思い返すように）うん。いなかったら歌えなかった。
森崎：ソウタは最後尾の列から見ているので、皆さんが映画館のスクリーンで観るときのようなアップの表情は見れないんです。僕もモニターを見ていなかったので、表情まではよくわからなかったんですけど、カイの声とか、しゃべるトーンからすごく伝わるものがありました。そのときのソウタの心情としてはすごく切なかったです。
©2025『（LOVE SONG）』製作委員会
――お互いの魅力を教えてください。
向井：真面目さじゃないですかね。真面目過ぎると面白くないけど、そこにユーモアもあるところ。お芝居や、仕事に対しての考え方とかに感じます。今まで会った人の中では意外にいなかったタイプです。あんまり真面目過ぎると一緒にいて息苦しくなりますけど、そういう感じではなく、愛のある真面目さですね。
森崎：先ほどお話した撮り直しを僕らから提案したとき、現場が終わって移動車に乗ったら、コウちゃんが「これでいいんですよ、ウィンくん。だってモヤモヤするし」って言っていて。やっぱり現場を一回止めてリスケするって、しかも、海外でもあったらから大変なことだったんです。
それに対して、終わったあとに自分を見つめ直す瞬間を作る人なんだなと思って。僕はその姿がすごく魅力的に感じました。トップアイドルで、日々時間もないなかで過ごしているだろうに、そうやって自分の芯に帰って、そこでもう一度考え直して、「これで合ってる」と確認するようなことをしている人なんだなと思うと、人間味があると思ったし、そこにまた引き付けられました。
