思っているだけじゃ伝わらない

©2025『(LOVE SONG)』製作委員会

――カイとソウタは“両片想い”という状況ですが、もしお二人がカイとソウタの友達だったとしたら、どんなふうに接すると思いますか。

向井:友達だったら放置しちゃうかもな(笑)。「もうくっつけよ」みたいな。ちょっと背中を押したらいけそうなんやけど、押し具合がむずいよね。何かするとしても少し助言するぐらい。

森崎:でもさ、ちょっとめんどくさいってならない?(笑)。

向井:めんどくさいとは思う(笑)。

――見ていてちょっとイライラすると。

向井:いや、新しい言葉を作るとすると、“ハピイラ”。ハッピーだけど、イライラもするっていう。イライラ100%ではないです。「う~イライラする~」ぐらいの。恋愛リアリティ番組とかを観ているときに、「この人、イライラする~」みたいな。イライラはするけど、見ていて楽しいっていう感じです。

――お二人は他人の恋愛に介入するほうですか。

向井:僕は関わらないかな。

森崎:僕も関わらないです。人って傍から見ているとわかるけど、その渦中にいると見えないことってあるじゃないですか。でも、そういう状態の人に外から何かを言っても耳に入らないと思うんです。自分で体験してみて、それでわかることだと思うから。

向井:僕の人生ではないんでね(笑)。

森崎:僕もそう言おうか迷ったけど、ちょっと冷たすぎるなと思って(笑)。

向井:相談されたら答えるけど、相談もされていない人に自分からは行かない。何も言われてないのに行くのはちょっと違う気がします。

©2025『(LOVE SONG)』製作委員会

――お二人はカイやソウタのように自分の想いを抱え込むことはありますか。

向井:最近はすぐに伝えるようにしています。そのときの感情を言う。思っているだけじゃ伝わらないですから。楽しいときは楽しいって言うし、今、ちょっとイライラしていますとかも全部言います。そのほうが楽だし、伝わるし。ただそれがわがままにならないようには気を付けています。

森崎:僕の場合は感情を出す相手を決めているかもしれないです。特にマイナスなことを言うときは口に出すタイミングを選びます。プラスなことはコウちゃんみたいに楽しいときは「楽しい」って言うし、その言葉で何かが変わる瞬間があると思います。

ただマイナスなこともため込んでいるわけではなく、どこかのタイミングで言います。僕の性格上、気持ちのままに言ってしまうと言葉が多くなって失敗することが多かったので、一回飲み込んで、「何で自分はイライラしているのか」を順序立てて考えてから発言します。「マネージャーのこの発言が」とか(笑)。

向井:それめっちゃいい方法ある。ちょうど最近、その話をメイクさんとしていて楽になった話があるから、あとで教えてあげる。

森崎:ホントに?

向井:でも、ここでは話さないですよ。有料級なので(笑)。

森崎:僕のマネージャーさんの話は冗談ですよ(笑)。でも、マイナスなことも言い残していることはないです。全部、伝えられてはいます。


インタビュー中は横並びで座っていた森崎さんと向井さんですが、常にお互いのほうを見ながらお話されていて、お二人の仲の良さが伝わってきました。

映画の中ではかわいいソウタとクールなカイの両片想いが描かれ、普段のお二人の関係性とはまた違った仲の良さを感じることができます。向井さんの言う“ハピイラ”をしながら、二人の恋の行方を見守ってみてほしいです。

作品紹介

映画『(LOVE SONG)』
2025年10月31日(金)より全国公開