“慎吾母”に込めた熱い想い

香取さんは「ママから18年たっていたことに、本当にビックリしますね。あの時生まれた子供がもう18歳。小学校でみんなで踊ってくれていた子供たちはもう20代以上なんですね。」と昔を懐かしみます。

「だからこの“お母さん食堂”の慎吾母を見て、ハッと思うところがあると思うんです。きっとこのビジュアルが各店舗に飾られた時、1人でちょっと会社のお昼にファミリーマートに寄って “お母さん食堂”のコーナーの前に立った時に、『あっ! ママ!? 』って心の中でクスッと笑って懐かしんでくれる人がいっぱいいるだろうなって。そういう方々に『お仕事頑張ってね。』、『時間のない中でも美味しいもの食べないと頑張れないよ。』というメッセージを伝えたいんです。」と語り、“慎吾母”に込めた熱い想いを明かしました。

更に香取さんは「次はこの“慎吾母”で CM に出たいです! やはり撮影の為にこの衣装を着ると、気持ちが入ってしまうんですよね。“お母さん食堂”の CM では慎吾君はもりもり食べて頑張ってるけど、私はお母さんとして各店舗に必ずいますからね! と、思わず対抗意識を燃やしてしまいますね(笑)」と、“慎吾母”の CM 化を熱望。

この“慎吾母”を生み出したのは、数々の企業 CM を世に送り出し、ヒットソングの作詞などマルチに活躍する、クリエイティブディレクタ ーの権八成裕さん。

権八さんは「お母さん食堂のCMでは香取さん扮する主人公がおいしそうにお惣菜を食べますが、ビジュアルでは食べるという行為ができないので、香取さんに“お母さん食堂のシンボル”という意味合いで優しいおかみさんになってもらいました。以前の“ママ”はどちらかというと、元気でポップなイメージですが、慎吾母は近所の人間味溢れるおせっかいなお母さんというか、懐かしい味を思い出させてくれる食堂のおかみさんのイメージです。18年経って大人になって帰ってきたという裏コンセプトがあります。」と慎吾母誕生の秘話を明かしました。

且つてのママを彷彿とさせながらも、ぐっと大人っぽく、そしてどこか懐かしさを感じる慎吾母。

その優しい微笑みから醸し出される、誰しもがホッとしてしまうような雰囲気の裏には、“あの頃少年少女たちだった今の大人たちを、“食”を通して少しでも元気にしてあげたい“という香取さんの底知れぬ優しさがありました。