青木屋の惣菜パンをいざ実食!

さあ、それでは青木屋でしか作っていない惣菜パンの食レポをお届けしよう。

コロッケパンのコロッケは、舌触りが滑らかで、ホクホク。ジャガイモが自己主張するコロッケ。細かく刻んだツブツブのニンジンが入っていたが、キャベツはほぼ感じなかったし、カレー粉も気づかなかった。

銀座の裏通りにある肉屋でもコッペパンにはさんだコロッケパンを出しているが、コロッケは1個しか使っていないはずだ。青木屋のは、2個はさんであるのでボリューミー。少食の女性なら1本で十分かも。

メンチパンは、豚バラ肉の挽き肉にタマネギが混ぜてあった。タマネギが割と大きく切ってあり、食感が愉快だった。つなぎにつぶしたジャガイモを使っているとのことだったが、まったく気づかなかった。しっかりとした味付けで、大好きな味だった。

ハムカツパンは子どもに大人気

ハムカツパンは、まわりが赤いハム(チョップドハム)を1枚揚げたものが2枚はさんであった。3枚付けしたハムを揚げている肉屋もあるが、青木屋のハムカツは1枚。

「ハムカツパンは子どもに人気があります。おやつ感覚で食べてくれるみたいです」

3代目を継承する予定の智美さんが教えてくれた。

最後はとんかつパン。細長く切った豚肉ばら肉のトンカツは厚くもなく、薄くもなく、噛み切りやすい厚さだった。

全国的に肉屋が減っていることから、コロッケはスーパーで買う人が増えていると思う。しかし、スーパーの惣菜コーナーでは、まずラードを使っていないはず。そのためラードで揚げたコロッケの、芳しい香りをかいだことがない人が大半ではなかろうか。

青木さんが教えてくれたように、ラードで揚げたほうがカラッと揚がるのだ。

青木屋の惣菜パンを買いに行く際は、コロッケをラードで揚げている香りを思いっきり吸い込んでほしい。とても貴重な体験ができると断言できる。営業終了後は鍋の火を止めるので、営業時間内に買いに行くべき。

12時前に行かないと売切れているかもよ

営業終了後、コロッケを仕込んでいるとき、「まだありますか」と訪ねてくる人が数名いた。

「遅くても13時までに来てください。12時前であれば確実です」

【青木屋】

住所/東京都荒川区南千住6-47-14

電話/ 03-3807-4517

営業時間/7:00~売り切れ次第終了

定休日/日祝日。2026年8月9日(日)から16日(日)までお盆休み

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。