ミニマリストになれない人も「お金の使い方」はミニマリストになってみよう

実際にミニマリストになれるか、というとこれはかなり勇気のいる決断だと思います。少なくともカーテンもない生活は勇気がいるでしょうし、冷蔵庫や洗濯機を買わない生活はそもそも生活が大変です。

それほどモノを持っていない人であっても、服を10枚以下にするのだけはちょっと無理、とか、冷蔵庫と洗濯機は削れない、というように、ミニマリストを徹底するのではなく、自分にとってのバランスを考えることになると思います。

しかし、ミニマリストの生活を見ることで、「ああ、モノに囲まれる生活をここまで削るのもアリか」と思えるのであれば、それは節約につながる可能性が高いと思います。

たいていの人にとって、電話回線もデスクトップパソコンももういらないはずですが、当たり前のように思って維持している人が固定観念を外し、固定的な出費を削ることができればそれは月数千円から数万円の節約につながります。そういう積み重ねができれば大きな節約になるでしょう。

何かを買うことで満足や落ち着きを得ているような人も、ミニマリストをまねて「買わない生活」をしばらく行ってみれば、自分に欠かせない出費を見極めるチャンスです。

どうしても削れないモノを無理して削る必要はありません。むしろ削れない出費を守るために、それ以外の削れるポイントを見つけることが大事です。 

ミニマリストになれなくても、ミニマリストを参考にして、無駄を削るヒントを得てみてはどうでしょうか。

もしかすると、ミニマリストに近づくことができて、究極のシンプルライフが手に入るかもしれませんよ。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会