韓国出身のソロアーティスト、SE7EN(セブン)が11月9日、日本デビュー10周年記念ツアーのファイナルをTOKYO DOME CITY HALLで迎えた。
ステージ中央のモニターにはドラキュラを連想させる映像、会場には荘厳なパイプオルガンの音が響く。たいまつの炎が揺らめくステージを、黒いローブに身を包んだ者が怪しく歩みを進める。警告音のブザーが鳴り響くと会場に走る緊張。ステージ上段に突如現れた棺。大きな爆発音とともに、棺の扉が開くと、そこにSE7ENの姿が……!
サングラスに全身ブラックというハードなスタイルで登場したSE7ENは、『CRAZY』『BETTER TOGETHER』(日本語バージョン)『DIGITAL BOUNCE』といった激しいダンスナンバーを一気にたたみかけ、グイグイと会場のテンションをあげていく。キレがありながらも、流れるようにしなやかな四肢の動きは目にも鮮やかで、観る者に“これがSE7ENだ”と魅せつけてくる。『DIGITAL ~』の途中でサングラスをはずすと、当然のように上がる歓声。ああ、SE7ENだ。
「こんに、こんに(=こんにちは)!」。おなじみのあいさつも健在。「ただいま!」(SE7EN)には、当然「おかえりー」(ファン)の声。この日は、ツアー・ファイナルだけでなくSE7ENの誕生日でもあり、「“僕の日”に、皆さんと楽しめることができてうれしいです」とうれしそうなSE7EN。
SE7ENとLUCKY SE7EN(SE7ENのファン)の距離はいつも近い。それはSE7ENのキャラクターのせい。4都市を巡りたどりついた東京でのファイナルは、まさかの月曜15時スタート。「皆さん、無理でしょ? 僕も無理! いま、寝起きだから(笑)。オープニング、わからない(覚えてない)。大変な“僕の日”…」などと、半分本気を交えたジョークで、10年前と少しも変わらないセブンらしさで会場を和ませる。